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「親友を助けたい」私の想いがいつしか日本一の美容師とサロモの架け橋に。プログラミングで叶えた起業の仕方とは?

インタビュー

今回インタビューさせて頂いたのは、サロンモデルと美容師のマッチングサービスCoupeを学生時代に立ち上げた、株式会社Coupe 代表取締役 竹村 恵美(たけむら・めぐみ)さんです。自らスキルを身につけ、まだ世にないサービスを作り上げた竹村さん。21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ちお話を伺いました。

 

1.想いを形に出来るプログラミング

ーどのようなことがきっかけで、Coupeが生まれたのでしょうか?

きっかけは美容師の親友の一言でした。長時間労働の割に低賃金、中々施術をさせてもらえない。その上デビューのための練習モデルや、お店の広告に載せる撮影モデルも探さなければならない。暑い夏も寒い冬も、街でひたすら声をかけているのを想像すると、本当に大変そうでした。
そんな中、“美容師がもっと簡単にモデルを探す事が出来るサービス”があったら良いのにと思いつき、当時インターン先で学んでいたプログラミングで試しに作ってみたのがCoupeでした。


「Coupe Webサイトより」

ー親友のことを想って出来たサービスなんですね。素敵です!


「Coupe Webサイトより」

 

2.私を変えた面白いサービスとの出会い

ー女性のエンジニアって珍しいイメージですが、なぜ学生時代、プログラミングを学ぼうと思ったのですか?

実は、大学入学当初はアナウンサーになりたかったんです。放送研究会に入ったり、スクールに通っていたり、時間も費用もかけながら本気で目指していました。マスコミ系の就活は一般企業に比べてスタートが早いのですが、とあるTV局の一次審査が通り二次審査でのこと。憧れのスタジオ、憧れのアナウンサーと同じ立ち位置。しかし自分がアナウンサーになれた時の事を想像した時に、「決められたスタジオで、毎日カメラに向かって話すということだけでは、物足りないかもしれない…」とふと感じてしまったのです。
今までアナウンサーになることしか考えていなかったので、これからどうしたらよいか分かりませんでした。そんな時に先輩に教えてもらった“渋谷にあるバー”を訪ねたことがきっかけで、私の人生は変わりました。

ーどのようなバーだったのですか?

そこはログバーという会社が運営をしており、お店に入るとまずiPadを渡されました。そのiPadにあるアプリでオリジナルカクテルが注文出来、さらに店内のお客さんとも仲良くなれる仕組みがありました。「こんな面白い体験が出来るんだ!」と感動し、ここで働きたいと思ったのです。丁度新たにヨーロッパに出店するとのことで、最初はその際の “通訳” としての枠でインターンを面接をし、採用して頂きました。

ーエンジニアではなかったのですね。

そうだったんです。そんな中プログラミングを教えてもらったことがあり、魅力を感じたことをきっかけに今に至ります。

 

3.内定を辞退してまで選んだ、まだ世にないサービスでの「起業」という道

ー竹村さんは大学4年次、内定先が決まっていて、それを断って起業したとのこと伺いました。「やっぱり就職すれば良かったな。」と後悔したことはありましたか?

不思議とそれがないんですよね。もちろん創業間際は「就職」か「起業」かの選択肢で迷っていました。しかし相談した皆さんから言われた「もし大失敗しても、起業のほうがチャンスだよ!」という言葉に背中を押され、「起業」を選びました。もちろん大変なことや辛かったことは、山ほどありましたけどね。


ーそんなにたくさん辛いことがあったら辞めたくなることもあるはずですが、それでも続けていける「原動力」が気になります。

多分私は『幸せの沸点』が低いんですよね。例えば、家に帰ってフリーの時間があるだけで幸せだし、家族との時間が作れるだけで幸せを感じるんです。

4.この上ない不自由生活があったからこそ感じられる今の幸せ

ーなぜそう思うのですか?

高校時代、親の都合でスイスの学校に通い、寮生活をしていました。下山するのに許可が必要というほどの山の中にあり、1部屋を3人で使っていたため24時間一人になれる時間もありませんでした。

ーその不自由さは想像出来ないです…。

だからその当時と比べると日本での生活はとても幸せに感じられます。例えば、中々美容室に行くことも出来なかったので、寮の生徒同士で髪を切り合っていました。髪を染めるのも現地のカラー剤では強すぎたので、わざわざ日本から送ってもらう必要がありました。
今は仕事柄こまめに髪を染めたり、休みの日にはトレンドをチェックしたりしていますが、こうして「オシャレが出来ることでさえ幸せなことなんだ」と思えるようになりました。

ー普段そういうのって当たり前だから中々気付きませんが、不自由さを人一倍経験した竹村さんだからこそ感じられ、その視点が今のサービスに活かされているのかもしれないですね。

 

5.サロンモデルに教わること、教えたいこと

ー普段どのような媒体でトレンドなどをチェックされていますか?

インスタで誰が人気とか、何が流行っているとか私自身も見てはいますが、最近気付いたことがあって…。“うちのモデルの子に聞くのが一番早い”ということです(笑)
今Coupeは登録モデルが650人います。その中から、一緒に働きたい、メンバーとして一緒に頑張りたいと思えた10人弱を最近、専属モデルとして選ばせて頂きました。
今の時代、事務所に所属していなくても有名になれる時代だと思います。なぜならその子自身がメディアとなり、発信していくことにより仕事となるからです。
個人で輝いていけるような時代だけれど、例えば先方先でのマナーや経理関係など全く知らない子もいます。Coupeではそういう仕事をしていく上で必要なことなどを教える定例を、2週間に一度行っています。


「所属モデル」

ーそれは素敵な取り組みですね!どのようなことを教えているのですか?

例えばフォロワーの増やし方なども教えているのですが、今の時代フォロワーが買える時代です。そういうものを利用するのではなくて、『真の人気者』になってもらいたいんです。そのためのマネジメントにも力を入れていきたいと思っています。

ーそんな竹村さんのこれからの夢を教えて下さい。

まずは起業家としての期待に応えていきたいです。その一つとしてサービスの売却か上場はさせたいです。またサロンモデルという枠を超えて、個人を輝かせ、自分の力でチャンスをつかむことが出来るようなプラットフォームをみんなで作っていきたいと思います。

ー最後に今回のレッスンは「プログラミングで叶えた私なりの起業の仕方」というテーマですが、これからプログラミングを仕事にしたいと考えている女性に向けて、メッセージをお願いします!

プログラミングの仕事というと理系のイメージが強いと思いますが、意外と文系の人も多いんですよ。プログラミング言語を0から並べて作っていく仕事はハードルが高いとしても、既にあるフォーマットの外側を整えるだけで良い仕事もたくさんありますし、女性向けのサービスは女性が作った方が良いと思います。ですので女性のエンジニアを必要としているところは多いはずです。
また出産や親の介護など、外で働けなくなった場でも、パソコンさえあればフレキシブルに働ける点はこの職業のメリットだと思います。私もウェブサイトを作るのが好きで、CoupeのHPも自分で作っているんですよ。ぜひ一緒にプログラミング女子として輝いて行きましょ!

ー竹村さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

▷竹村さんのレッスン情報

そんな竹村さんがSHElikesのレッスンにご登壇されました!

レッスンはSHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。
レッスン名:「やりたいことは”自分で”形にする!プログラミングで叶えた私なりの起業の仕方」
開催日時:2018年4月19日(木)20:00〜22:00
開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

▷編集後記

「多分私は幸せの沸点が低いんです」という言葉が印象的で、スイスでの不自由だった生活の話から、今いる環境がどれほど有り難いのか改めて考えさせられました。私もサロンモデルをしていますが、美容師さんから「Coupeは良く利用しているよ」と聞いていたので、今回インタビューさせて頂き大変光栄でしたし、嬉しかったです! 竹村さんの自社モデルに対しての教育や想いが本当に素敵で、そういう子達がロールモデルとなり、これからの美容業界の広告塔として盛り上げていくんだなと思いました。プログラミングを仕事にすることの魅力も凄く伝わり、手に職の一つとして良いなと思いました。

SHEshares編集部 寺重

竹村 恵美(たけむら・めぐみ)

高校時代をスイスで過ごし、立教大学文学部へ。アナウンサーになるためレッスンに励むが、大学3年生のとき株式会社ログバーでインターンを始めたことがきっかけで、プログラミングにハマる。サロモと美容師のマッチングサービスを開発し、大学4年次で起業。サイバーエージェントベンチャーズから出資を受ける。現在美容師1万人が使うサービスへと成長。Startup weekend Tokyo Woman優勝。

 

 

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