2017年に大ヒットし、社会現象にもなったテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。

そのなかで、”石田ゆり子さんが演じる「ゆりちゃん」の部下、勝気な帰国子女の子”と言えば顔が浮かぶ方も多いはずーー山賀琴子さん。

山賀さんは「ミス青山コンテスト2015」、「Miss of Miss CAMPUS QUEEN CONTEST 2016」でグランプリを獲得し、大手芸能事務所に所属して2016年に女優デビュー。冒頭のドラマでブレイクすると、数々の作品に出演し、順調に女優のキャリアを築きはじめていました。

しかし彼女は、2018年9月に事務所を退社。そして現在は、自身で会社「COTOCOTO(コトコト)」を立ち上げ、アクセサリーブランド「ENELSIA(エネルシア)」のクリエイティブディレクターとして新たなキャリアを歩んでいます。

なぜ軌道に乗っていた女優の道を離れ、ブランドを立ち上げる道を選んだのか。その裏にあった葛藤や、キャリアチェンジの最初の一歩をどのように踏み出したのか、山賀さんにお話を伺いました。

山賀琴子さんプロフィール

このまま女優は続けられない…そんな不安に襲われました

──山賀さんが事務所を辞めたのは、女優として人気がつきはじめていたタイミングだったと思います。なぜブランドを立ち上げるというキャリアチェンジに挑戦したのでしょうか?

女優のお仕事は「やるからには事務所を代表する女優になる」という意気込みを持って、自分なりに努力をして、全力でやっていました。『逃げ恥』をはじめ、いくつもの作品に出演させてもらうことができ、楽しく刺激的な毎日でした。でも正直なところ、やればやるほど「私にお芝居は向いていないかもしれない」という苦しさや、今後に対する不安が生まれてきていたんです。

また、芸能の仕事のライフスタイルに馴染めないとも感じつつありました。仕方のないことだけれど、先の予定は立たないし、まとまった休みを取ることも難しい。自分一人の時間はつくれても、家族と旅行したり、友達と一緒に過ごしたりといった、今まで大切にしてきた時間が取れませんでした。

自分にとって優先順位の高いことが叶えられない生活がずっと続いていく。それは、自分の求める幸せの姿とは違うのではないかと思うようになり、「こんな中途半端な気持ちでは女優を続けていられない」と事務所を辞める決断をしました。

空っぽになって気づいた「自分の原点」

辞めた直後は次のビジョンも見えていなかったので、空っぽな状態になりました……そこでリフレッシュのために、北海道の実家に帰省したんです。

この実家で過ごしている間に、自分の原点に気がつくことができました。昔の自分のアルバムや、スケッチブックを眺めていたら、アルバムには母の真似をしてアクセサリーやコスメを身につけて喜んでいる自分の姿、スケッチブックには自分が描いたアクセサリーやドレスのデザイン画がいっぱいだったんです。

自分が本当に好きだったものに気がつき、「アクセサリーを作りたい」という、やりたいことを探り当てることができました。

訪れたのは”何をすればよいのかわからない日々”

─キャリアチェンジを考えてから、まず何をされましたか?苦労などはありませんでしたか?

一番困ったのは、何からやったらいいのか全くわからなかったことですね。「アクセサリーを作りたい」と心に決めて東京に戻ってきたものの、もちろん私には初めてのことだったので、道標になるものが何もありませんでした。

でも、とにかく自分にできることをやろうと「アクセサリーブランドを作りたい」と周りに伝えていました。本当に小さな一歩ではありましたが、声を出して周りに伝えたことがきっかけで、一緒にブランドづくりができる人と縁を繋げることができました。そして、ENELSIAというアクセサリーブランドを立ち上げるチームが生まれたんです。

チームの中で、私はクリエイティブディレクターという立場にいます。私は一般的な社会人の経験もなく、メール一本を書くにも苦労するところからのスタートでした。でも、「自分のイメージをデザインとしてどう形にしていくのか」「どうしたらたくさんの人に私のアクセサリーを手に取ってもらえるか」ということを一生懸命考え、わからないなかで試行錯誤しながら日々を重ねてきました。

それでも、私一人では今日にたどり着くことは不可能だったと思います。同じ志を持つ人たちと出会えたことで、努力を重ね、前に進むことができました。

チームがいるから膨らむ夢。これからも挑戦し続けたい

──キャリアチェンジをされた今、女優時代の自分と比べて何が一番違いますか?

今後やっていきたいことや未来のビジョンが見えていることです。

同じベクトルで一緒に仕事ができる仲間に囲まれているから、実現したい夢がどんどん膨らんで、とても充実しているんです。ENELSIAのアイテムは、「彼女・奥様やお母様にプレゼントしたい」と多くの男性もお買い求めくださっているので、今後は男性も一緒につけられるユニセックスのラインをつくりたいと思っていますし、ECで販売しているからこそ、海外展開もしていきたいです。

今はまだ大きな失敗もないけれど、大きな成功もこれからだと思っています。怯まずにどんどん挑戦していきたいです。

キャリアチェンジは、本当に小さな一歩を踏み出すところから

──ご自身のキャリアチェンジを振り返って、これからキャリアチェンジを考える人にアドバイスはありますか?

やりたいことに向けて小さくてもいいから行動すること、そして自分のモチベーションを上げる環境に身を置くことをおすすめします。私は「仲間と一緒に仕事に取り組むとどんどんモチベーションが上がるんだ!」という自覚があるので、そういった自分を鼓舞できる環境を整えることを大事にしています。

といっても、最初は自分でモチベーションを上げる環境を作るのは難しいかもしれません。そんなときは、一緒に目標に向かって頑張る仲間がいるようなスクール等へ一度体験に行ってみるのも、大きな一歩だと思いますよ。

ミレニアル女性のキャリアを応援しています

──スクールのお話が出ましたが、山賀さんが女性向けキャリアスクールのSHElikesのアンバサダーをされている理由はなぜでしょうか?

私がキャリアチェンジする際は、何からはじめたら良いのかわからず、本当に手探りで不安でした。そんな経験があるからこそ、SHElikesを同世代の女性たちに知ってもらい、活用して欲しいと思ったからです。SHElikesには目標を達成するまでの道筋を相談できるメンターがいるので、とても心強いと思います。

オンライン・オフラインで一緒に頑張る同世代の仲間を見つける機会も豊富にありますし、新たな自分になっていく挑戦の場として、とても恵まれていると思います。ぜひこんな素敵な場を活かして、一緒に自分の心地良い生き方を叶えていきましょう。


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