「3日でフォロワーが5万人増えた」

2019年4月に平成最後のバズとして彗星のごとく現れたくつざわさん

「言葉は特に発さず、下唇を噛んでクネクネしているだけなのに 鼻息で持ち帰りOKオーラを出すことに慣れてしまった 1年女子大生の秋」と題したモノマネが大きなバズを生みました。

現在は、女子大生ながら動画のクリエイター・プランナーとして注目を集めつつ、企業アカウントの運用アドバイザーや導線設計など、マーケターとして活躍する一面も持つスーパー女子大生です。

ひとりの女子大生が大きな影響力を持つ存在になるに至った、くつざわさんのバズの秘訣と、SNSマーケティングの秘訣をSHElikesの特別レッスンにて、教えていただきました。

動画クリエイター・プランナー
かねてより友人を笑わせるために行なっていたシュールなあるあるモノマネを、2018年冬よりTwitterへの動画投稿を開始。SNSマーティングの分野に興味を持ち、分析を繰り返したことによって、2019年春にバズる。3日間の5万フォロワー増という、日本のSNS界で類い稀にみない急上昇を起こしたことから各メディアから注目を浴びる。
今後、書籍発売を予定。
https://twitter.com/kutsuzawa_desu
https://www.instagram.com/kutsuzawa.m/

女子大生SNSマーケター「くつざわ」誕生のひみつ

動画を撮り始めたきっかけは、高校の文化祭です。

文化祭で放映するために、クラスのみんなで担任の先生に2週間毎日ドッキリを仕掛け続け、それを私が撮影・編集して12分の動画にしました。

これにすごい反響があって、2,200人の学生のいる高校の文化祭の投票でトップになったんです。

この経験をきっかけに、動画作るの好きだなって認識しました。

大人気女子大生マーケターの始まりは、高校時代の動画作成だったんですね。それにしても、2200人の中でトップとは、すでに才能が抜きん出ていらっしゃいますね。

大学生になってからは、友達が撮影者になって動画を撮るのを楽しんで遊んでいました。

初めて編集した動画をTwitterに投稿したら、数万いいねもついたんです。もともと私のフォロワーの大半が大学生だったから、大学生のモノマネがウケたんですよね。

そこから個人的に色々試してデータを取りため、PDCAを回していってコツが見えてきました。

何事も量をこなす中で、改善を行なっていくことが結果に繋がるんですね。

ネタは、見聞きしたものから妄想を膨らませて考えています。

実家が焼肉屋をやっているのでそのお店や、バイト先だったウズベキスタン料理屋でのいろんな人の挙動がネタの宝庫で。スマホを12スクロールするくらいネタ帳が長くなっていきました。

くつざわ さんバズTIPS3選

1.コンテンツはプラットフォームに合わせて

動画の編集はすべてスマホでやって、わざとチープな作りにしています。これはTwitterでウケるための工夫です。

Twitterは気軽にネタとして娯楽を得る場だから、こってりした編集は好まれないんです。

これがYouTubeだと、動画で勝負するしかないからまた違いますよね。インスタは理想像の可視化のサービスだから、ウケるものが全く違う。

つまりプラットフォームに合わせたコンテンツにすることが大事です。

Twitterについて言えば、情報量は削減した方がいいです。

例えば、「平成のお葬式」なんて、懐かしいおもちゃとかモノの写真がいっぱい流れてきてましたけど、そういうのって説明しすぎると逆に面白くないんですよね。

エモいと思うかは「見た瞬間にどれだけ心が動かされて、自分の体験を鮮明に思い出せるか」だから、リッチに語りすぎると、すっと心に入らない。

情報量を絞って、1回パッと見でRTを押せるシンプルさが必要だと思います。

2.動画編集5分、キャプションづくり1時間

私の動画はTwitter以外だとウケないんですよ。それは、キャプションありきだから。

Twitterは文字情報+画像情報が半々というのが肝だと思っています。

だから、動画の編集は5分で終わるんですけど、キャプションは1時間くらい考えてます。

キャプションで、視聴者に動画のどこを見て欲しいか提示しているんです。ネタとして入れる比喩は、わかりやすすぎてても、わかりづらすぎてもだめ。

キャプション勝負なので、これを考えるのに一番時間を割いてますね。



フォロワーの性質を理解するのも大事です。

どんなファン層がほしいのか思考して、そのファン層にはどんなツイートをしたらウケるか、口コミをしてくれるのかアプローチを考えていく。

動画を見た人が人間広告になってもらえるにはどうしたらいいかは、意識しています。

私のフォロワーは大学生が中心だったので、身近な「大学生のモノマネ」がウケる。

それから、私の動画は引用リツイートが多いんです。これって私の動画がマウンティングに使えるからだと思っていて。「確かにこんな女いたわ〜」「この前飲んだ男こういう顔してきた〜」っていう風に、動画を利用して、自分がモテることのアピールだったり、私はああいう女と違うってポジションをとったりできる。

この要素があってバズったと考えています。

私はTwitterを「夢と寂しさの詰まった人間臭ツール」だと思っているんですけど、こういう人間の感情を言語化して、それに刺さるコンテンツがつくっていければバズるんじゃないでしょうか。

3.フォロワーを増やす秘訣はインプレッション数より導線


私がバズったタイミングと同じ時期にバズっていた、早稲田の岡田君という人物を知っていますか?

彼は、早稲田駅に貼られた証明写真がバズったんですけど、彼の場合インプレッションが4,000万だったんですよ。すごいですよね。でも増えたフォロワーは1,000人だったんです。

一方で私の場合は、インプレッションは少なかったのですが、フォロワーは3日で5万人まで増えました。

彼とはプライベートも仲が良いので知っているんですけど、彼の投稿の目的は、フォロワーを増やすことではなかったので、フォローボタンまで繋げる設計をする必要がありませんでした。

そのため彼は、プロフィールや普段の投稿などは「一般大学生」と同じ内容でした。「○○大学、○○サークル」の自己紹介に、当時はアニメキャラのアイコンでしたが、フォロワーを増やすことが目的ではなかったので、ここを補正する必要はありません。

一方、私の場合はフォロワーを増やすために動画をあげていたので、導線がいくつか必要でした。投稿への興味ではなく、投稿主の興味に繋げるためのモーメントやアイコンの設定、今後も動画をあげることを示唆するようなプロフィールに変更しました。

ツイートから興味が生まれてプロフィールまで飛んでいる時点で、需要があり、それにマッチした供給をすることでフォローボタンに繋がります。

人格や「それっぽさ」をプロフィール欄で語って、フォローまでの導線をつくっておくことがフォロワーを増やすためにはとても大事だと思います。

バズの先に目指すもの

SNSで大注目のくつざわさんですが、今後の活動にはどんな展望を持っているのでしょうか。

導入をミスってすっかり「モノマネ女」として認知されているので、真面目な面もあるよ、というのを少しずつ出していきたいと思っています。

ネタだけでなく、人間そのものに興味を持ってもらえて、人格のファンになってもらえるようにしたいんですよね。それは、単なるインフルエンサーとして消費されてしまうのは嫌だと思っているから。

正直、こんなに急にバズって表に出ていることのプレッシャーも大きいので、裏方でやりたい気持ちはずっとあります。

コンテンツを作るのが得意なのか、伝えるのが得意なのか、導線を作るのが得意なのか…

自分がこれが好きだし得意だ、と言えるものをまだ探しているんです。

なので、今は「くつざわ」という職業なんだ、というスタンスでなんでも挑戦してみたいと思っています。

編集後記

くつざわさんという、本人の魅力があってのバズなのではと思いきや、弱冠20歳にも関わらずプラットフォームの特性やフォロワーの心理について考え抜かれた末の結果。

彼女のTipsはWEBマーケティングを考えるうえで、汎用性のある非常に大事な示唆に富んだものでした。自分自身でたくさんの実験しながら、勝ち筋を見つけていく姿勢にも頭が下がります。どんどん活躍の場を広げる彼女の、今後の仕事にも目が離せません。

【執筆】SHEsharesライター 青葉
私のSHEとの出会いはSHElikesのライター講座。体験レポートを執筆したので、こちらもぜひご覧ください。
https://shares.she-inc.jp/posts/4926945

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