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「社会に疲れたときはどうしたらいいですか」#kubotakazuko #人生宝探詩

コラム

みんなと同じことをしたくないと、
なぜ、みんな同じことを言うのだろうと
あの頃、不思議で仕方なかった。

誰も見たことのない景色が見たいと言いながら、
ガイドブックを買っているその景色が、
不思議で仕方がなかった。

それが「何かを売り物にして生きていく」、、。

「資本主義社会」で生きるということなのかなぁと、自分の「笑顔」や「考え」を、お金に変えて生活をしていく中で気が付いてきたような気がしていて。

「社会に疲れたときはどうしたらいいですか」と、投げかけられたまま、宿題を残して、私の2018年は過ぎていった。

一生懸命、仕事している。
一生懸命、部屋も整えている。
一生懸命運動して、
一生懸命ポジティブ思考を心がけて、
一生懸命勉強もしている。

頑張り屋さんの君は、
いつだって怠けず一生懸命。
だけど、なんだか最近昔みたいに楽しめない。

「○○した方がいい」、
この言葉に惑わされて、
出来なかったら、
勝手に自分で、
社会不適合者の烙印を押したりしては、
落ち込んでしまうときもある。

だけど、人が本気で動ける時間は、
実はそんなに長くなくて。

とくに、女性が「働きたい」ときに「本気で働ける」時間なんて、
人生80年あったとしても、その中で言うと、
砂時計の中の砂ほどの時間しかない。

だから、
誰かの成功体験に基づいて決められた「した方がいい」ことは、
実は、しなくてもいいことなんだよ、って、
言い聞かせてみる。

そして、「した方がいい」ことよりも「これがしたい!」と心の弾む音に気付いてあげて、気持ちを注いでみる、、

大丈夫。そうすれば、
集中して、完成度も高い、
かけがえのないモノが掴めるから。

手に入れたものは、
失いたくなくて、
大切かどうかさえ、分からないものも、
両手いっぱいに握りしめてしまう。
力一杯に握りしめてたら、
疲れてしまうこともあるんじゃないのかな。

失ってみなきゃ 取り戻せないし、
「失う」じゃなくて
「手放した」とことにしちゃえば、

たんぽぽの最後の綿毛のように
軽やかに飛んでいけることだって、
きっとある。

工事中の道もあれば、
坂道も階段もある、この、
でこぼこで、丸い、地球の上を、
上手に歩こうとしちゃうから
疲れてしまうことだってある。

バランス感覚は大切だけど、
人生は「平均台」じゃない。

落っこちず、倒れず、、
それだけが「いい人生」だと言うんだったら、
「小説」も「映画」も「音楽」も、
この世の中に誕生しなかったんじゃないのかな。

倒れた数と同じ数だけ、
また立ち上がればいい。

なんとなくエベレストに登った人なんていないように、
なんとなく今の人生を選んでいる人なんていないし、

グー チョキ パー、
どれが一番強いなんて分からないように、
どの選択が一番よかったかなんて、
正解もないはずなんだ。

それでも時には疲れ果てて、
ひとりぼっちになりたくて、、。
諦めたものを数えて、
ふてくされた希望を隠してても、

もう気付いているはずだから大丈夫。
今日が終わっても、
今日抱いたあの気持ちは終わらないこと、
私の鼓動は私にしか鳴らせないってこと。

年が明けて、カラーをしに行った美容室で、
不意に置かれた海外旅行のガイドブックを手に取った。

めくるめく、1枚1枚の美しい景色に、
まだ出会ったことのない景色に心がはずんだ。

そのページの中に、
あの、自分探しの旅に出た日に出会った夕陽によく似た景色が、私に何かを教えようとしていることに気が付いた。

グーチョキパー、どれが1番、強いのかが知りたくて、
よその国に行ったら何かに気がつくような気がしてた、あの頃。
すぐに自分探しをはじめてしまうことが、
いつの間にか当たり前になっていたけれど、

そっか。「自分」っていうのは
探すものではなく、作り上げるもの、、
だったのかな。

あの日、あの国で、夕陽に照らされたときには、
まだ見つけられなかったのは、
この「気持ち」だったのかな。と、
優しい気持ちになって、ページを閉じた。

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【執筆】

kubota kazuko
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「地球を眺めながらコーヒーが飲みたい」その夢を実現するために、スターバックスの世界5店舗目のコンセプトストア、Tokyo RoartaryのMainbarで、バリスタをしている。個人では、1000年後の徒然草のようなエッセイを綴ったInstagramが、開設2年でフォロワーが3万人を超える。安心と興奮を同時に与えてくれるような透明感のあるその文章は、文章を読まなくなった、書かなくなった世代へも影響を与え、企業誌やWEBマガジンでエッセイストとして執筆をしている。「誰かの空を見上げるキッカケになりたい」と、宇宙就活や宙フェス、芸術祭などのの実行委員を務め、これからの世代へ「星空を楽しみたくなる」時代や文化を作り出すことを目指し続けている。

 

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