こんにちは!
SHEsharesライターの 鷲見まい です。

私は新卒でメガバンクに就職し、教育系ベンチャーに転職した後、フリーランスとして活動しています。
ベンチャーで労務手続きをするようになったことがきっかけで、税金について興味を持ちました。
フリーランスとして活動している今、税金や社会保険について知らない=「損」だと感じています。

ひとくちに、「税金」「社会保険」といってもいくつかの種類がありますよね。
業種やその年の稼ぎに応じて、納める税金や税額、保険料が変わる場合がほとんどです。
本記事では、気になるけれどよくわからない「フリーランスの税金と社会保険」について紹介します。

興味がある人は、一度SHEに足を運んでみてください!
副業やフリーランスで働くスキルを身に着けることができますよ。


目次

1. フリーランスと会社員の税金の違い
2. フリーランスに関わる税金
3. フリーランスに関わる社会保険
4. フリーランスでも会社員でも、所得控除で税額の圧縮を!



1. フリーランスと会社員の税金の違い

まずは、そもそもフリーランスと会社員(サラリーマン)の税金の違いは何か、見ていきましょう。

◆税制上の名称が違う
サラリーマンは労働の対価として給与を受け取るので「給与所得者」といいます。
一方、フリーランスは事業の対価として報酬を得るので「事業所得者」といいます。
給与と報酬は、仕事の受け方によって決まります。
時間給で働くという場合は「給与」、出来高制で働く場合は「報酬」となります。

◆納税の流れが違う
フリーランスとサラリーマンでは、税金が決定し、納税するまでの流れにも違いがあります。
フリーランスは、自分で自分の稼ぎを計算し、申告をして納税します。
副業をしていないサラリーマンであれば、会社が年末調整をすることで納税額が決定し、会社が勝手に給与から差し引いて納税してくれます。

給与を得る人(給与所得者)=会社がまとめて年末調整をする→毎月の給与から会社が差し引きしてくれる
報酬を得る人(事業所得者)=自分で計算して申告→自分で支払いの手続きをする

 

2. フリーランスに関わる税金

フリーランスに関わる税金は、主に「所得税」「住民税」「個人事業税」「消費税」の4つです。
税金の種類によって納税の条件や計算方法が変わるので、ひとつずつ見ていきましょう。

◆所得税
所得税は、1年間の稼ぎに対してかかる税金です。
税率は稼ぎに応じて5〜45%となっています(累進課税制度といいます)。
課税対象となる所得のことを「課税所得」といい、売上から経費、控除を引いたものに税率をかけて算出し、確定申告をして国に納めます。
控除については、「4. フリーランスでも会社員でも、所得控除で税額の圧縮を!」で解説します。

◆住民税
住民税は、お住まいの都道府県と市区町村に支払う税金。
本年度の所得で税金額が決まり、納税は次年度になる後払いの税金です。
税率は、所得に対して「都道府県民税4%」「市町村区民税6%」の合計10%になります。
市区町村に支払えば、自動的に都道府県民税と市町村区民税に分けて支払ってくれる仕組みなので、私たちが支払い先を分ける必要はありません。

◆個人事業税
文字通り、個人で事業を営んでいる人が納める税金です。
事業内容によって税率が決まる仕組みになっていますが、そもそも所得が290万円以下ならば税金はかかりません。
また、事業によっては個人事業税はかからないので、開業届を提出する前にチェックしておきましょう。

開業届提出についての記事はこちら↓
『半歩先の副業体験記 〜①開業届の提出〜』

◆消費税
消費税は 身近な税金なので、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。
私たちが普段買い物をする時などに支払っている税金のことです。
このときの消費税は、 お店の人が消費者に代わって税金を集め、国に納めています。

たとえば、あなたがフリーランスのライターであるとしましょう。
文章を書いて売上をあげたあなたは、文章を買ってくれた人(消費者)に代わって税金を集め、国に納める義務が発生するのです。

とはいっても、売上が1,000万円を超えない限りは「免税事業者」となり課税対象となりません。
また、前々年の売上が対象となるため、事業所得者となった最初の2年間も「免税事業者」です。
免税事業者であっても消費者から消費税分を徴収してもOKで、さらに預かった消費税を納める必要もありません。
そのため、仕事を受けるときには消費税分を意識して請求するか、消費税込の請求になることを事前に依頼者へ伝えておきましょう。

 

3. フリーランスに関わる社会保険

フリーランスに関わるお金は、税金だけではありません!
社会保険についても、しっかり確認しておきましょう。

社会保険の中には「健康保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」「年金保険」など、いろいろなものが含まれています。
これらのなかでフリーランスに関係するのが、「健康保険」と「年金保険」。

健康保険は、正確には「健康保険」と「国民健康保険」に分かれます。
主にサラリーマンなどの雇われの身である人が「健康保険」、これに加入する資格を持たない人が「国民健康保険」に加入します。

年金保険は、健康保険とセットで考えるとわかりやすくなります。
健康保険加入者は「厚生年金」、国民健康保険加入者は「国民年金」に加入します。

国民健康保険料
国民健康保険は、世帯単位で加入するもので、世帯全員の年収によって決定します。
算出方法は、お住まいの地域によって異なります。
保険料は年間収入だけではなく、扶養者の人数によっても変化します。
とはいえ、年間の上限が決まっているので、無限に増え続けることはありません。

国民健康保険料を安く抑える方法は、国保組合に入ること。
国保組合とは、職能組合などが運営する国民健康保険の組合です。
それぞれの組合によって加入条件は異なりますが、全国に100以上あるので入れるところを探してみましょう。
これらの組合は、一般社団法人全国国民健康保険組合協会のWebサイトに一覧化されているので、チェックしてみてくださいね。

国民年金保険料
国民年金は、20〜60歳の全員が加入し、65歳から年金を受け取れる制度です。
保険料は一律ですが金額は毎年変わるので、日本年金機構Webサイトで確認しておきましょう。
フリーランスの年金受給平均額は、会社員の約2分の1と言われています。
会社員には会社が負担してくれる厚生年金があるので、このように受給額に差が出てしまうのです。

そこで活用したいのが、「国民年金基金」と「付加年金」。
国民年金基金は任意で加入できる制度で、掛金は全額保険料控除になりますので、節税対策にもなりますよ。
掛金は加入時の年齢や性別にもよりますが、自分で設定できます。
ただし、中途解約ができないので注意が必要です。

付加年金は月額400円の掛金で、「200円×収めた月数」分だけもらえる年金が増える制度です。2年間年金を受給すると元が取れる仕組みになっているので、所得が低い場合にはこちらの上乗せがオススメです。
もちろん掛金は保険料控除の対象となりますよ。

 

4. フリーランスでも会社員でも、所得控除で税額の圧縮を!

「所得控除」とは、所得金額から差し引かれるものを指します。
個々人がおかれている事情に配慮して、公平に税負担を課そうという考え方からうまれました。

所得控除にはさまざまな種類があり、すべての人に適用されるものと、申告により適用されるものがあります。
控除が適用されると支払う税金額が少なくなります!
しかし、自ら申告しなければ、控除は適用されません。
ご自身に適用される控除を把握し、申告できるようにしておきましょう。

基礎控除
確定申告を行うすべての人に適用される控除です。
一律で38万円と決まっています。

◆青色申告特別控除
青色申告(複式簿記)で確定申告を行う人に適用される控除。
65万円か10万円の控除額を選ぶことができます。
65万円の控除を受けるためには、所得の種類、帳簿の付け方、帳簿に記載するタイミングなどに条件がありますので、自分に合う申告方法を事前に調べておきましょう。

◆医療費控除
年間10万円以上の医療費がかかった世帯に適用される控除。
10万円を超えた部分の医療費を、最高200万円まで控除できます。
たとえば、妊娠出産にかかる費用はとても大きなもの。
年収によって差はありますが、当時ベンチャーの社員だった私の場合は、確定申告をすることで約3万円が戻ってきました!

◆社会保険料控除・小規模企業共済等掛金控除
健康保険や年金、企業共済などの保険料や掛け金は、全額控除の対象となります。

◆生命保険料控除
民間企業の生命保険や民間個人年金などの年間支払額に適用される控除。
控除額は、新契約(平成24年1月1日以後)と旧契約(平成23年12月31日以前)、またはその混合によって控除額が変わります。国税庁Webサイトを参考にしてください。

◆扶養控除
家族のなかに、自分の収入で養うべき人がいる場合に適用される控除。
控除額は扶養親族の年齢や同居の有無によって38~63万円の範囲で決まります。

◆配偶者控除・配偶者特別控除
一定の収入以下の配偶者がいる場合に適用されるもので、原則として控除額は38万円です。
納税者本人の所得が1,000万円以下など、いくつかの条件を満たしているときには、配偶者の合計所得金額に応じて配偶者特別控除を適用できます。

◆その他の控除
雑損控除、寄附金控除、障害者控除、寡婦(夫)控除、勤労学生控除などの控除があります。

 

まとめ

いかがでしたか?
税金は「わかりにくくて頭に入ってこない」「業務を優先するあまり手つかずになっている」という方も多いはず。

そんな方には、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』(サンクチュアリ出版)がオススメ!
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とっつきにくい税金ですが、知っておくことで損することがなくなります。
しっかり学んで賢く付き合っていきたいものですね。

 

【執筆】

SHEshares ライター 鷲見 まい
新卒で銀行員、教育系ベンチャーを経て、フリーランスに。
現在は、家族とともに「世代間のルーツを今に織り込む」サービスづくりや「オルタナティブ教育」キュレーション、SHEsharesなどで活動中。
好きなライターさんは、菅原さくらさん、古賀史健さん。人となりがにじみ出るインタビューを書けるようになるべく、日々奮闘しています。
1989年生まれ、4人姉弟の長女。2017年7月に長男、2019年1月に長女を出産。
好きなことは「家族とおいしいご飯を食べること」
Twitter:@maaaito

 

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