パートナーシップ・コーチを務める塚越悦子の連載、【ミレニアル世代のパートナーシップ概論 】。

今回は、読者の方から寄せられたお悩みにお答えします。

今までダメンズとばかり付き合ってきました。具体的には

・野球部キャプテン。顔良しだが頭はそれほど。女性関係がゆるい。
・カリスマ性は高いが、相手への配慮力が足りていないイケメン。女性に優しい。
・年下後輩。医療関係の営業で女医さんからモテる。

などなど……。最近ようやく相手を「中身重視」で見れるようになり、惹かれるようにもなってきました。

私は彼氏がいる時に浮気はしませんが、「中身重視」で惹かれた相手には性的な魅力を感じられず、つまらないと思ってしまいます。

「居心地の良さ」と「性的な魅力(外見含む)」のバランスの取り方や、自分への納得感を持たせる秘訣を教えてください。また、結婚を決意するにあたり、女性にとって大切なことを教えてください!

(アサミ・20代)

ダメンズに惹かれる女性

アサミさん、ご相談を拝読しました。

今までお付き合いした男性について「ダメンズ」と言い切っていらっしゃいますので、まずはその言葉について改めて検索してみたところ、あるサイトにはこんな説明がありました。

ダメンズとは、外見が良い男性のことを言います。また、恋愛に対して一般的に見てだらしなかったり、日常生活で素敵な男性とは言えない人のことを言います。特にダメンズの中には、イケメンと言われている男性が多いようです。

例にあげていただいた方も、「顔がよい、モテる…」とありますので、外見についてはあてはまる感じですね。

また、野球部のキャプテンについては女性関係がゆるいなどとも書かれているので、恋愛に対してだらしないという点もダメンズ認定(笑)

でも、お付き合いには至るということは、アサミさんはそういう方たちに惹かれるものがあるのですよね。

なぜ「中身重視」だとドキドキしないのか

一方で、「中身重視」で選んだ相手には、性的な魅力を感じられずにつまらないと思ってしまう、とも書かれています。

それはどうしてなのでしょうか?

ここで、前回のご相談の後半で少しご紹介した「異性の心を上手に透視する方法」(プレジデント社)のアタッチメント理論について簡単にご説明します。

人は誰でも「愛情タイプ」というべきアタッチメントのタイプをもっています。タイプによって、他人との親密さを求める度合いや、愛情表現がさまざまであることが研究によりわかっています。

そして、このアタッチメントのタイプは、赤ちゃんのときに一番近くにいてお世話をしてくれる大人(多くの場合は母親)との関係によって決まります。

安定型: 安定型の人にとって、相手と親密になることは自然なことです。また、このタイプは温かく愛情深い人柄の人に多いです。

不安型:不安型の人にとっては、パートナーとの親密さはなくてはならないものです。時には相手に夢中になりすぎたり、相手が愛してくれないのではないかと不安にさいなまれたりします。

回避型:回避型の人にとっては、親密さは自由の喪失を意味するので、交際している相手がいても、常に距離を置こうとします。

まれに、不安型と回避型の混合タイプという人もいます。自分がどのタイプか?ということは、「異性の心を上手に透視する方法」のなかにでてくる診断テストをすることでわかります。

アサミさんの「中身重視で選んだ人は、つまらなく感じる」という言葉は、実は多くの不安型の人から良く聞かれることです。そして、不安型が恋に落ちやすい相手には回避型が多いという傾向があるのです。

これは、それぞれが持っているアタッチメント・タイプによって説明がつきます。

「ドキドキ」させてくれるのが恋愛と感じる不安型タイプ

不安型の人が回避型の人とお付き合いすると、関係が深まるにつれ、回避型の人は不安型の人をうとましく思うようになります。

回避型は、「常に一緒にいてほしい、連絡してほしい」と要求されると、自分の自由を失うかのように感じるのです。

一方、不安型の人は、相手からのマメなコンタクトは恋愛における生命線。常に連絡をもらい、相手の気持ちを確かめ続けないと安心できません。

不安型と回避型の交際が始まると、ほどなくして不安型の人は追いかけ、回避型の人は距離を置くようになるというダンスが始まります。

でも、たまには優しくしてくれることもある回避型。このジェットコースターのような感情の浮き沈みを、不安型の人は「ドキドキさせてくれる、恋に違いない」と思ってしまうのです。

 

一方、安定型の人は回避型のような駆け引きをしません。

親密さを求められても、誠実な態度でお答えするのが安定型の人ですから、不安型の人もドキドキしたり感情の揺れを感じません。

何も隠し事をしないし、気持ちをストレートに伝えてもらえるので、居心地は良いですが、今までの恋愛経験と比較すると「刺激がなさすぎて…」となってしまうのです。

アサミさんの「性的な魅力を感じない」「つまらない」という言葉からも、「ドキドキさせてほしい」という願望が垣間見えます。

パートナーに求める資質とは?

よく「恋愛と結婚は別物」と言われますよね。

コミットメントがまだない交際期間においては、お互いが好きでいるかぎりは関係が続くことがよくあります。

相手の一貫性のない言動に翻弄されても、不誠実な態度をとられていても、そんな相手に見切りをつけて別れることができない人は、傷つけられたり理不尽な目にあったりしながらも、なおその関係から得ているものがあるから、続けるという選択をしているのです。

ドキドキする気持ちや、ボロボロになって傷つく、というプロセスにこそ「生きている実感」を得られる、という人もいます。過去の恋愛経験からくる思考の癖ということもできますが、渦中にいる本人にとってはとても辛い体験です。

大半の人は、自分の思考の癖が、そういう恋愛体験を次から次へと自ら選んでしまっていることに気が付かないままです。

 

心身ともに疲弊するような恋愛パターンから抜け出して、結婚も視野に入れた長期的なお付き合いを望むのであれば、将来的にわたるパートナーにもっていてほしい資質をまず考える必要があります。

「女性関係にゆるい」人は、コミットするにふさわしい相手でしょうか。

パートナーにしたい相手は、「絶対に裏切らないという安心感を持てる人」、「誠実で、自分のことを誰よりも大切にしてくれる人」ではないでしょうか。

ドキドキさせてくれなくても魅力を見つけられる?

アタッチメント・タイプが不安型だという自覚がある人で、安定型の人と交際するチャンスがある人は、ぜひ数回デートしてみてください。その際に、今までの恋愛のイメージを一度捨て去って、オープンな気持ちでその人のいいところを探してみてください。

人間性は申し分のない誠実な人を魅力的に感じないのは、過去の恋人や恋愛体験と無意識のうちに比較して、目の前にいる相手をきちんと見ていないから、ということも考えられます。

真のパートナーシップとは、相手が一方的に「楽しませてくれる」「圧倒的な魅力でドキドキさせてくれる」というような関係ではありません。

ふたりともが、相手にとって魅力的な人間であろうと努力し、この関係に全力を注ごうと意思をもって一緒に選び取るものです。

パートナーシップに何より必要なのは、相手の真摯な気持ちに触れたときにそれを魅力的だと感じられる豊かな感性です。

アサミさんも、誠実な態度、真摯な気持ちで相手に接したときに、そんなあなたを素敵だと思ってくれるパートナーと出会いたいのではないでしょうか。

受け身でいては、一生もののパートナーシップを逃してしまいます。まずは、理想とするような関係を築くために自分はどんな人でありたいのか、そこから考えてみてはいかがでしょうか。

 

【ミレニアル世代のパートナーシップ概論】連載について

私は2010年に「国際結婚一年生」(主婦の友社)を出版し、国際結婚をしたい方や、既にされているカップルのご相談にのってきました。また、2016年に「異性の心を上手に透視する方法」(プレジデント社)を翻訳出版しています。恋愛や結婚、パートナーシップについてのご相談を受け、皆さんのお悩みについて一緒に考えて日々を過ごしています。

本連載は、ミレニアル世代のパートナーシップをテーマに、恋愛や結婚、そしてライフデザインについて書いていきます。

私の詳しい経歴等は、こちらのインタビュー記事をご覧ください。また「ラブ&マリッジ研究所」でも情報発信をしています。

 

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