世界で活躍する、フリーランスデザイナーの高すぎる視座と結果を出す人生観とは

インタビュー

英語、韓国語、中国語、日本語を司り、グローバルにフリーランスのデザイナーとして活躍する、まだ学生のえりさん。

中国で育ち、アメリカに留学した後、日本で学びながら働く韓国人という生まれながらのグローバルエリートの人生観や、仕事の取り方、スキルアップの方法について聞いてきました!

読み終わった後は、意識が倍高くなって、思わず勉強を始めたくなってしまうこと間違いなしです。

金愛理(キム ミニョン)
現在23歳。北京55インタナショナル中、高等学校卒業。2014年から4年間シカゴ美術館付属美術大学に入学して2018年卒業。専攻はグロバルグラフィックデザインとファッションデザイン。大学時代からボランティアやフリーランスでスタイリストやグラフィックデザイナーとして活動している。主にウェッブサイト制作、コンサルティング、マーケティング、芸能やグラフィックデザイン全般(名刺、広告、CM、店舗看板、雑誌誌面、飲食店メニューなど)を担当。企画の仕事で「クライアントの意向と独創性のバランス感覚」を重視する。


目次

⒈ とにかく勉強は主体的に!語学もデザインも、すべて独学でスタート
⒉ アートを学ぶ最高の環境を求めて、大学は単身アメリカへ
⒊ グローバルフリーランサーとして活躍する方法
⒋ ストイックな彼女が日本の女性に伝えたいこと


⒈ とにかく勉強は主体的に!語学もデザインも、すべて独学でスタート

大原:プロフィールがすごすぎて既に圧倒されているのですが、今やっていることを改めて教えてください!

えりさん:今は、フリーランスとしてアメリカや韓国からお仕事を発注しながら、日本の大学院に進む準備をしています。

大原:既にすごいです…。お仕事内容はどんなものが多いんですか?

えりさん:だいたいみなさんポートフォリオを見て、同じような事を依頼されることが多いので、モデル、服のコーディネート(スタイリスト)、ポスター作成、雑誌の出版や映像の制作が多いです。一番最近やっていたのは、芸能界のアーティストの広告を作ったり、コンサートをディレクターとしてプロデュースしたりしていました。

大原:幅が広いですね!それをやりながら、大学院に行く準備をしているんですか?

えりさん:はい。私は日本の建築物や着物の色が好きなので、日本の大学院に入って、日本の色合いを使ったアートやデザインを研究したいと思っています。

もともとはアメリカの大学で研究していたんですけど、やっぱり日本の研究をするには、日本に住んでみないとわからないことがたくさんあるので、院からは日本に来ることにしたんです。

大原:視座の高さと行動力がすごすぎますね。いつ頃からアートやデザインに興味が出てきたんですか?

えりさん:元々絵を描くことは、本当に赤ちゃんの頃から好きで、気づいたらいつも描いていました。おじいちゃんに買ってもらった誕生日プレゼントの塗り絵や、絵本が私にとって友達のような存在だったんです。

絵を描くことが本当に好きで、ずっとやっていたいと思っていましたが、実際にそういう職業があると知ったのは、中学生くらいの頃でした。初めて、漫画家や画家、デザイナーという職業がある事を知って、そこからは自分でどうやったらなれるかをひたすら調べて、そのための勉強を独学で行なっていました。

大原:例えばどんな勉強をしていたんですか?

えりさん:自分のやりたい事が実現できそうな大学を調べていると、NYにぴったりの学校を見つけることができました。でもそこの学校は、入学条件で12個〜20個くらいのポートフォリオを提出する必要があったので、本を買って独学でデザインを勉強したり、YouTubeを見ながらプログラミングの練習をしたりしていました。

でも周りの子もそういう子が多かったので、わからない事はお互いに教え合ったりしていたので、そんなに大変というわけではなかったです。

大原:レベルが高すぎる…。

 

⒉ アートを学ぶ最高の環境を求めて、大学は単身アメリカへ

大原:大学からはアメリカで一人暮らしをしていたんですよね?留学費用などはどうやって用意したんですか?

えりさん:うちはそんなにお金がなかったので、自分で働いて貯金していました。お小遣いを少しずつ貯金したり、小学生に英語を教えるアルバイトをしていて、そのお給料が結構良くて、それを貯金してました。

大原:かっこよすぎて泣きそうです。実際のアメリカ生活はどうでしたか?

えりさん:一人でアメリカに行って、色々戸惑うことも多かったですけど、本当に楽しかったです。

学校ではグラフィックデザインを勉強していたんですが、途中からファッションもやりたくなって、二つを同時に専攻しました。先生には絶対無理だからやめろと言われましたが、どうしても両方勉強してみたかったので、一生懸命やっていたら、1週間丸々徹夜などもざらにあって、授業中に倒れて、気づいたら病院にいたこともあります。

あとは建築とテクノロジーも少し勉強していました。勉強したいなと思ったことはなんでも挑戦してきました。

大原:あまりにストイックすぎる…。どうしてそこまで頑張れるんですか?

えりさん:楽しいからですね。義務感を感じると楽しくないし、「明日までにやらなくちゃいけない」とか、「教授に言われたからやらなきゃ」とかってつまらないじゃないですか?

そうじゃなくて自分がやりたいからを大事にしてます。「ああしたい、こうしたい!」って。どれだけ教授に、「さすがにこれは辞めとけ」って言われても、やってきました。(笑)

大原:かっこよすぎます!モチベーションが下がったりすることはなかったんですか?

えりさん:ありましたよ!私の学校はすごく厳しくて、作品コンペがたくさんあったのですが、1ヶ月間かなりの時間や能力を費やしたのに、その評価がとても低いことがあって。批判もたくさんされて。

その時は、「私グラフィックデザイン向いてないのかな」って自信もなくなって、やる気もどんどん落ちていきました。周りには上手な人が多かったので、さらに周りと比較して落ち込んだり。

そして大学2年生の時に究極のスランプに陥ってしまったんです。でもミュージシャンの叔父に「スランプに陥ったらどうすればいい?」って相談したら、「スランプに陥ったらいっその事、辞めちゃうのが一番。関係ない趣味を見つけて、またやる気が出てきたらやればいい。そしたら、また今よりずっと上手くなるよ。」というアドバイスをもらって、すっごく心が軽くなったんです。

そこで大学を休学して、日本に来て、絵は一切描かずに行きたい所に行って、美味しいもの食べてっていうのを半年続けました。そしたら半年後、また描きたい欲が出てきて、手がムズムズしてきたんです!そして、「今が戻る時だ。」って思ってアメリカに戻りました。

大原:そんなことがあったんですね。そこで一回休学できる強さもまたかっこいいですね。実際に仕事として活動し始めたのはいつ頃からなんですか?

⒊ グローバルフリーランサーとして活躍する方法

えりさん:デザインの仕事は、大学3年生の時からやっています。シカゴにはデザインフェアやフェスがたくさんあるので、そこで自分の名刺を持っていって、クライアントにアプローチしていました。

大原:大学3年生からフリーランスとして活動されていたんですね!どうやってお仕事を始めたんですか?

えりさん:まずは教授に値段設定や、やり方を全部教わって、その通りにやっていました。価格も新人の時はかなり安く設定していて、時給設定で1時間70ドル(7000円)くらいでした。

だんだんポートフォリオがたまってきたら、それを見たクライアントから連絡がきたり、継続発注してもらったりして、お仕事をいただくようになってきたんです。

大原:お仕事内容はかなり幅が広そうですが、えりさんはどんなお仕事が好きなんですか?

えりさん:私は新しい人に出会う仕事が好きです。クライアントとの出会いとか、仕事仲間との出会いとか、そういう出会いのある仕事が一番好きです。

だから仕事内容は最初から決めていないんです。依頼してくれた会社に実際に出向いたり、依頼してくれた人に実際に会って、こういう会社/人なんだっていうことを理解する。それで、コミュニケーションを取っていくうちに、「こんなことやりたい」「こんな人も一緒にできそう」とか、交流の輪が広がっていくんです。

 

大原:本当に心からお仕事を楽しんでいらっしゃるんですね。素敵です。将来の夢はありますか?

えりさん:先のことを考えないタイプなので、将来の具体的なビジョンは特に設定してなくて、今を充実させることを大切にしています。

あとは逆に、目標設定を遠くしすぎないようにしています。未来を見すぎると現実が見えなくなってしまうから。今ある大切なものが見えなくなってしまったり、見逃してしまうから、あまり先のことは考えない様にしています。

でもいつか自分のデザイン事務所を立ち上げたいとは思っています。

 

⒋ ストイックな彼女が日本の女性に伝えたいこと

大原:全ての回答が、視座が高すぎて本当にワクワクします!そんなえりさんにぜひ聞いてみたいのが、中国とアメリカと日本の女性を比べた時に、日本の女性ってどんな違いがありますか?

えりさん:やっぱり、周りのことを気にするかどうかっていうところが一番だと思います。

中国に住んでた時は、百貨店でもパジャマにすっぴんで買い物している人がいて、でもその人めちゃくちゃお金持ちなんですよ。外見で人を決めつけない人が多かったです。

日本人の女性って特に周りのことを気にする人が多いと感じています。周りとちょっと違ってるだけで不安に感じたり、みんなと一緒だと安心感持ったり。でも中国、韓国やアメリカは全然違って、「みんなと違うから私は素敵!」っていう考え方が根本にあると思います。

大原:なるほど…。身にしみます。日本人の女性に伝えたいことはありますか?

えりさん:もうちょっと自分に自信を持った方がいいと思います。自信を持って、「女性だからこうしなくちゃ」っていう考えは捨てた方がいいと思います。

痩せなきゃとか、綺麗でいなくちゃとか、料理をしなきゃとか、男性に媚を売るようなことは考えないで欲しいなって思います。

大原:確かに自尊心が低い人は多い気がします。なんでなんだろう。

えりさん:自分が批判されるのが怖いからじゃないですかね。

アメリカ人は批判されるのがあまり怖くないんですよ。私実は、アメリカでかなりたくさん食べていたら、今より15kgも太ったことがあって。街を歩いてる時に「デブ!」って言われたりして、確かに傷つきました。

だけど最終的には「太っててもよくない?」と思って。(笑)批判されても、だからなに?って思えるようになりました。自分に自信があったら、太ってても魅力的だと思えたので全く気にしなかったです。

「私は私だから」という人たちの周りに住んでいたから、自分もいつの間にかそうなっていたんだと思います。だから日本の女性も、「他の人に批判されても私は魅力的だ」という自信を持っていた方がいいと思います。

だって、世の中の人は自分のことを好きって言ってくれる人もいれば、自分のことを好きになれない人もいるから、全員から好きになってもらいたいっていう欲は捨てた方が生きやすいじゃないですか。

大原:おっしゃる通りですね。本当にかっこいい。えりさんの考え方を身に付けたら、一気にみんなポジティブに生きられると思います。今日は本当に素敵なお話をありがとうございました!

【執筆】

SHEshares編集長 
大原光保子
上智大学社会福祉学科卒業(https://www.sophia.ac.jp/)「母と娘の関係/幸せの在り方」について研究。
「すべての女の子が自分らしく輝ける世界を作る」ために生きる。美容を通した国際協力を行う学生団体の立ち上げ、美容動画メディアの立ち上げ、ゼクシィ営業を経て、SHEに入社。将来の夢は作家。
文章とウイスキーが大好き。
Twitter:@Sara25Mipo
退職エントリ:https://shares.she-inc.jp/posts/4771028
エモい自己紹介記事:https://shares.she-inc.jp/posts/4482913

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