見失いがちな『自己愛』って?できない自分こそ愛してあげる。フォトグラファー・花田和奈さんのキャリアとライフスタイル

インタビュー

Lovegraphでのカップルフォトや、ファッションやWebメディア向けの写真も手がけるフリーフォトグラファー、花田 和奈(はなだ・かずな)さん。
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にて、1月13日(土)Lightroomの使い方をレクチャーしていただきます。日々大切にしているのは日常生活を愛おしみ、感謝する気持ちだという花田さんの、お仕事に関するお話や、ご自身の在り方をお伺いしました。

1. 働き方を自分でカスタマイズする、フリーフォトグラファー。

ーフリーフォトグラファーとして活動を始めた経緯と、現在のお仕事内容を、簡単に教えてください。

フリーフォトグラファーとしての活動は、撮影はもちろんのこと、企業の技術アドバイザーや講師も精力的に行っています。雑誌や広告の撮影をしている代官山スタジオでアシスタントとして新卒入社し、下積みをしました。その後、違う業界で2社経験。社内フォトグラファーとして働いたのち、独立しました。

ーもともと写真に携わっていて、社内フォトグラファーとして活躍なさっていた花田さん。あえて独立したいと思うきっかけはあったのでしょうか?

働き方を自分でカスタマイズし、フリーランスとして活動することで、生活と仕事の垣根をなくしていこうと試みたんです。フォトグラファーというのは、基本的には体力仕事なので、いつまでこの仕事を続けられるだろうという不安がありましたし、何を成せるだろうと悩んだ時期がありました。女性も色々な働き方を模索する世代ですよね。私の生き方が、夢ある女性の一つのロールモデルとなれたら幸せです。

ーロールモデル、という言葉が出ましたが、花田さんのロールモデルとなるような方はいらっしゃいますか?

祖母と母ですね。とにかくパワフルで意思決定力が強く、それでいて女性らしさもあってかっこいい女性です。祖母はもう80歳を超えていますが、今まで大きい病気ひとつしたことがありません。母も、趣味と仕事を両立させて生き生きしていて、一人の女性として憧れの存在です。

ーそんなパワフルな女性に囲まれていたゆえに、独立時に不安はなかったのでしょうか?

あったとしても一瞬ですね。(笑)どうせ生きるなら道中を楽しくというスタンスなので。「悩む暇があったら、頭と手を動かせ!」と、自分の中の自分が煽ってくるんです。

ーポジティブかつ、自分を追い込んでいらっしゃいますね…!前向きな姿勢のほかに、ご自身の強みはどんなものがありますか?

とにかく人見知りゼロ、好奇心旺盛、「こうだ。」と決めたらやりきらないと済まない意志です。たまにやりすぎて疲れちゃうこともありますが、そんなところもひっくるめて、自分を愛することを大切にしています。

ー自分を愛すること、というのは一見簡単に見えて、実は難しいですよね。とても素晴らしい長所ですね!

「作品撮りでの一枚。」

2. できない自分を褒めて、愛してあげること。これが一番。

ー先ほど独立時に不安はなかったとおっしゃっていましたが、これまでのキャリアで挫折や困難はありましたか?

実は、2回、精神的にも体力的にもハードワークで倒れたことがあります。
一つは、仕事に缶詰め状態でキャパ越えが続いたとき。そこで学んだのは気力は体力で補えるけれど、体力は気力で補えないということ。それから休息を大切にするようにしています。そして、もう一つ最大の壁は、できない自分を許せない自分が原因でした。

ー自分自身を認められないとき、もっとできるはず、と上を見てしまいがちですよね。花田さんはどのように対処したのか、教えてください。

そんなときは、できない自分を責めるのではなく、「あー、ここまで結構頑張ったよね、自分。」とまず褒めてあげること。そして、1日の最後に自分をハグ!自分の心の声を無視せず、自分を愛してあげることで、私には最善の道が見えてきました。まだまだ世間には根を詰めすぎてる人が多いと思います。みんな、そんなに頑張らなくてもDon’t worry, be happy!ですよ。

ー自分を愛するということは花田さんの心の基盤ですね。他にも、不安に立ち向かうためにしていることがあれば教えてください。

あとは、自分であらゆる場面を想定し、一つ一つ悩みの可能性の種を潰していきます。常に二手、三手先を読むことを心がけています。独立して仕事を始めた時も二手三手先を想定済みで動いているので、たとえ悪い事態に転んでも想定の範囲内と思えてうろたえる心配はなかったですね。「これきちゃったかぁー。」っていう感じでした。

「壁にぶち当たった頃に撮り下ろしたセルフポートレート。人生について、今一度向き合うために撮影しました。」

3. 写真は、自分のためだけじゃない。見えてきた写真の新たな可能性。

ー次に、現在のお仕事を通してのやりがいや楽しさなど、前向きな変化を教えてください。

楽しさといえば常にありますが、やりがいというと『写真の可能性』がどんどん見えてくることでしょうか。以前は、自分の記憶として残したいだけの自分本位な写真が多かったんです。ところが、写真が出会いや喜びを生み出すことで周りの人たちも幸せな気持ちになれるんだなと気づいてからは、もっとその輪を広げたいという気持ちになりました。

ー具体的には、身の回りでどんなことがあったのでしょうか?

まず、「写真って素敵だね。」と思ってもらえる機会が増えました。また、「和奈が挑戦してるから、私も何かやる。」と友人の意思決定に勇気を与えられたと知ったときは、とても嬉しかったですね。

ーそれはとても嬉しいですね!フリーランスだとお仕事とプライベートの境界を引くのが難しそうですが、どのようにリフレッシュされていますか?

一仕事終えたら、リラックスの時間を必ず取ります。とりあえずコーヒーを淹れて甘いもの食べながら、ゲームしたり、マッサージしたり、写真集を眺めたり。完全にオフの日は、書店に1日こもって情報収集してるか、写真を撮ってるか、人と会うことが多いです。こうして考えてみると、オンでもオフでも写真は常にそばにありますね。(笑)あとは、詰まっちゃった時は、なるべく自然豊かなところに身を置きます。育てている植物の手入れや散歩もして、息抜きします。作業スペースに常に植物の緑を置いて、ホッとしています。

「一緒に暮らしているシェアハウスメンバーでの1枚。みんな職種は違えど、互いを応援しあえる大切な『家族』です。photo by (@yokoichi777)」

ー好きなことをしても疲れは溜まってしまうもの。健康で気をつけていることはありますか?

女性限定のジムに週1~3で通い、タンパク質を意識した食事を心がけています。体力作りは意識していますね。運動した後はスッキリするので、その後にデスクワークをしたりします。

「部屋の植物たち」

4. 追求するのは、ワクワクできて、魂レベルで心地よい状況だけ。

ー最後に、花田さんの人生観や今後の活動についてお聞かせください。ずばり、人生で一番大切なものは何でしょうか?

当たり前と思いがちな日々のご飯、大切な人の笑顔、「ただいま」の声、水やりの時間などなど。日常生活を愛おしいと思い、感謝する気持ちですね。

ー独立してから、活動の幅を着々と広げていらっしゃる花田さん。今、一番やりたいことはなんでしょうか?

一番…!やりたいことだらけですが、仕事で英語を使う機会も増えてきて、もっとそのニーズに応えたいので、まずは英語のスキルアップですね。あとは、フォトグラファーを目指している方の力に少しでもなりたいので、講義の機会やフォトグラファー雇用の開拓に取り組んでいます。

ーでは、長期的な視点で、フォトグラファーのお仕事を通して叶えたいことについて、お聞かせいただけますか。

写真を通じてたくさんの愛を広げていくこと。ここでの愛とは、広義な愛を指していて、国境と時代を超えてつながるサードプレイスを私は思い描いています。
商品の作り手の想いに込められた愛や、そんな商品から生まれる愛のあるコミュニケーション、そしてそれが次世代へ繋がっていくこと。そういう愛が、輪となって広がっていったら素敵だなと思います。

「撮影させていただいたご家族。見る人も撮ってる私もとても幸せになれた一枚です。」

ー最後に、花田さんにとって人生とは何かを交えて、次へのステップへ一歩踏み出そうとしているSHEShares読者へのエールをお願いします!

私は決断に迷った時、『魂レベルで心地よいと感じる方向』を頼りにしています。世間体や格好は置いておき、自分が『ワクワクできて、心地よい状況』だけを追求すること。これだけで、次に何をすべきかが見えてくるので、オススメです。
それに、やらなかった後悔はあっても、やってみて後悔することって案外ありません。たとえ失敗があったとしてもそれは何事も『経験』としてあなたの糧になります。何が起きても、「人生って良いもんですね。」と笑うためにあるのが、人生かなって思います。

ー花田様、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

▷花田さんのレッスン情報

そんな花田さんがSHElikesのレッスンにご登壇されます!

SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「プロのカメラマンが教える、はじめてのlightroomレタッチ入門

開催日時:2018年1月13日(土)13:00〜15:00

開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

申し込みはこちら:http://she-inc.jp/likes/courses/10/lessons/21?utm_campaign=18011313&utm_medium=shesns&utm_source=sheshares

▷編集後記

インタビューのなかで『愛』という言葉を繰り返された花田さん。疲れたときや、できないときにこそ自分を愛してあげること、それが最善策だとのことです。自分を愛せない人は他人を愛せない、とはどこかで聞いた言葉ではありますが、これだけ自分を愛して、自己肯定感をもっていらっしゃる姿を見て、花田さんから愛の輪が広がっていくのを確信しました。

SHEshares編集部 和田

花田 和奈(はなだ・かずな)

Lovegraphカメラマン。1991年4月30日生まれ 26歳。同志社大学卒業後、代官山スタジオを経て独立。 現在はファッション、Webメディア、カップルフォトを中心に活動中。 写真で世界中の愛をカタチにすることを目指す。 (株)Emoove (Chief Photographer Officer)、(株)Lovegraph(カメラマン)所属。

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