【SHEsharesメンバー紹介】ライター・新井マリエ「広く浅く、時々深く。人との出会いも失敗経験も、全てを自分の“引き出し”にしよう」

コラム

皆さん、初めまして。新井マリエです。私は現在ギフトサービスを運営する会社で働きながら、SHEでライティングを担当しています。

現在勤めている会社を除いて、今までライター、モデル、イベントコンパニオン、シンガー、エンジニアなど様々な仕事を受けてきました。ただし器用なタイプではないため、新しいことに挑戦する度これでもかと言うくらい失敗を繰り返しています。性分に合って長く続けているものもあれば、上達が見込めず諦めたものもあります。

それでも、異なる分野の人たちとのコミュニケーションや新しいことに挑むワクワク感が大好きで、好奇心を優先してきました。これからもきっと懲りることはないでしょう。そんな「広く浅く、時々深く」を地で行く私について、今回書かせていただければと思います。

「引き出し」をたくさん持つ人になろう。10代での経験が生き方の土台に

幼い頃から私はとにかく人とぶつかることを恐れる性格でした。反抗的な態度も皆無だったため、小学生の頃は所謂“スクールカースト”上位によくいるタイプの女子からいじめらることも日常茶飯事。特別目立つ容姿や特技も持ち合わせていなかった私は、10歳頃から自分自身に「取り柄のない人間」というレッテルを貼るようになっていました。

そんな中、最初に私を助けてくれたのは勉強でした。先生や同級生から「勉強ができる子」として認識されると、徐々にいじめる側も距離を置いてくれるように。嬉しくて本を読み漁っては、興味がある知識を自分の中にストックしていきました。当時、本の世界と勉強が何よりも自分の心を守ってくれたのです。思えばこの頃、「引き出しをたくさん持つことは、取り柄として自分を守る武器になる」ということを感覚的に理解したのかもしれません。

「幼少期から続けたバレエ。特別上手くはなかったが、今思えばこれも引き出しの一つ」

さて、勉強を武器に中学生までを乗り越えた私でしたが、高校へ入学すると周りはとんでもなく優秀な同級生ばかり。当然私はその中で全く突出することなく中の下程度、すっかり自信を無くしました。

そんなときに出会ったのが「歌」。父の紹介でボイストレーニングに通いだすと、その楽しさと奥深さに完全にのめり込みました。上達する度に歌う機会も増えると、学校以外に関わる人も増える。私は「歌」という引き出しを新たに得ると共に「複数のコミュニティに関わることの楽しさ」を得ることとなったのです。

「仕事」と「好きなこと」は別物。割り切って安定を選んだ結果

大学進学を機に北海道から上京した私はホームシックにもなることなく、圧倒的な情報と人の量にワクワクが止まりませんでした。学業の傍ら好奇心の赴くままに人に会い、知らない場所へ行き、芸能や音楽関係の仕事のコミュニティに出入りするうちあっという間に大学3年生に。周囲の就職活動への姿勢や家族からの心配をプレッシャーとして受け取ってしまった私は、悩んだ挙句1つの結論を出しました。

「仕事は辛くて当たり前、安定した企業で安定して働くことこそが成功だ」と。

そして大好きなモデルや歌の仕事は趣味として割り切り、新卒で大手IT企業へと就職。苦手だったけれど学生時代に少し齧ったプログラミングを学び直し、エンジニアの卵として働き始めました。

「療養のため実家に戻ったとき母が作ってくれたミニおにぎり。1日にこの量しか食べられない日も」

始めこそ「一人前になれるように頑張ろう!」と意気込んだものの、周囲の優秀な先輩たちに圧倒され、劣等感に苛ませられる毎日。自分なりに懸命に努力するも、周囲の上司には「なんでこの会社に来たんだ」「今年の新人はハズレだ」と言われる始末。興味のある部署への異動を検討するも、その噂が上司の耳に入ると呼び出しを受け叱責され、結局断念しました。

ストレスで白髪が生え、食事も睡眠も取れない毎日が続き、職場で何度も過呼吸を起こし失神して……ついに震えと動悸が止まらなくなり病院に行くと、診断書と共に翌日から数ヶ月休職するよう言い渡されました。

自分の人生で、こんなことが起こるなんて。かつて感じたことのない敗北感と劣等感と自己嫌悪で、心身共に人生最悪の期間でした。

人生最悪の自己嫌悪を経たからこそ見つけた居場所

「トラウマとストレスで電車に乗ることができない時期も。今はどこへでも出掛けられます」

家から出ることもできず、眠ることもできず、あんなに大好きだった撮影や歌う場にも行くことができず、薬の副作用と格闘する毎日。

そんな時に助けてくれたのは、複数のコミュニティに出入りしていたお陰で出会えた人たちでした。自分の居場所は今の会社だけじゃない。私は“ハズレくじ”なんかじゃない。少しずつ気力を取り戻し始めたとき、現在私が働いている会社と出会ったのです。

友人に紹介してもらった小さな組織は、役職順に並んだ無機質なデスクの代わりに、全員が同じ大きな一枚板のテーブルに向かい仕事をしてました。カフェのような空間には常に音楽が流れ、「仕事が大好きで楽しくて仕方ない」と話すメンバーたちがいる。「仕事は辛くて苦しくて、嫌いだけどやらなきゃいけない」そんな意識を180度ひっくり返された衝撃を、今でも忘れません。

仕事って、苦しくなくていいんだ。笑いながら楽しく働いてもいいんだ。

その気づきは、大学時代に大手企業の内定を必死で掴んだ喜びを、軽々と超えるものでした。

真逆の環境での再スタート、そしてSHEとの出会い

そうして私は、前職と真逆の環境で働き始めました。副業も認められていたため、私はまた複数のコミュニティに顔を出し、フリーランスとしてまた大好きな撮影の仕事に復帰しました。在籍している会社ではないコミュニティにも堂々と参加でき、副業としてギャランティを正式にいただけることは、精神衛生上とても良い効果をもたらしてくれました。
そして自分がベンチャー企業に入社したことで、今まで知らなかったスタートアップ企業や新進気鋭のサービスに目が向くように。私の仕事観のなんと視野の狭かったことか!世界はこんなに面白そうな仕事が溢れているんだ、と世界がカラフルに見えてくるようでした。

今まで様々なコミュニティと繋がり、失敗を繰り返しつつも幅広い分野の仕事をしてきた経験が、転職のタイミングと相まって結果的に自分が楽しいと思える仕事を引き寄せることになったのです。

「来るたびに深呼吸したくなる、SHEのおしゃれなオフィス」

もともと文章を書くことが好きだった私は、ある日フリーランスのライターとしての活動準備のため、大好きなライターさえりさんの講演会に申し込みました。私と同じくらいの年代の女性たちが登壇し、講演を企画し、熱心に話に聞き入る空間は、刺激的でありながら一人ひとりを受け入れてくれる温かさもある不思議な魅力を持っていました。

その空気感に惹かれるのと当時に強く感じたのは、「夢を持っているのに一歩を踏み出せない女性たちがこんなにたくさんいる」という事実。今の仕事のために好きなことを我慢している女性、キャリアに不安を感じている女性……昔の私を何人も見たような感覚になったのでした。
私だけが悩んでいた訳じゃなかったんだ。自分の「好き」や「得意」を武器に働くことは、もう珍しいことじゃなくなってくるんだ。
ふと「自分の経験がもしかすると、誰かの人生のヒントや後押しにならないだろうか」と考えたとき、主催の方から声をかけてもらったのです。

「もし良ければ、私たちSHEの編集部でライターをしてみませんか?」

良い出会いも、辛い経験も、自分の引き出しにストックして

「SHEオフィス2階にあるお気に入りスペースにて」

そうしてSHEという新たなコミュニティに足を踏み入れた私は、自分の言葉がほんの少しでも誰かの背中を押せることを目指して記事を書いています。講師の方々へのインタビューで人生観への刺激を受けたり、SHEで出会った仲間と悩みを相談し合ったりした一つひとつの感情が、誰かの役に立つかもしれない。思い出したくないような過去や失敗も、言葉にすることで誰かの孤独に寄り添えるかもしれない。

有名でもインフルエンサーでもない一般人の私が、一生のうちにどれだけの経験ができるかなんて、たかが知れていると言われるかもしれません。ただその経験を自分の「引き出し」に変えることで、私自身だけではなく誰かの一歩に繋がることを願って、これからも「広く浅く、時々深く」を地でゆく人間でありたいと思うのです。

SHEshares編集部 新井

過去執筆記事

▷主婦として、フリーとして。自分の「好き」を育てて生きるために、最初に踏み出す一歩とは?
https://she-inc.themedia.jp/posts/2912080

▷躊躇するより一歩前へ。大人気女性誌編集長の生き方から紐解く「いい人生」を歩む秘訣とは。

https://she-inc.themedia.jp/posts/3027239

▷「好き」から逃げるな。譲れない未来を描く私の人生
https://she-inc.themedia.jp/posts/3597639

▷あなたが笑えば、世界が笑う。紅茶レッスンを通じて伝える「好きを仕事にすれば、人生は豊かになる」という事実

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▷ドラマチックに生きてみよう。スイーツアーティスト・KUNIKAが語る、“予測のつかない未来”を楽しむ方法

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