夢や目標ってあったほうがいいの? 「山登り」「いかだ下り」のキャリアとは

コラム

「あなたには人生をかけて実現したい夢はありますか」

そう聞かれるたら、何と答えますか?

「そんな夢というほどのものは…」「目標を持てと言われるけれど、これといった目標が見つからない」そんな声が聞こえてきそうです。

もしかすると「そんな大きな夢を持ってみたい」「夢に向かってチャレンジしている人が羨ましい」「そんな何か見つけるために努力をしている」という方も多いかもしれませんね。今日は、夢や目標を考えるに当たって参考になる『キャリアデザイン』の話をしようと思います。

キャリアデザイン「山登り」「いかだ下り」とは

「あなたには人生をかけて実現したい夢はありますか」

そう聞かれるたら、何と答えますか?

「そんな夢というほどのものは…」「目標を持てと言われるけれど、これといった目標が見つからない」そんな声が聞こえてきそうです。

もしかすると「そんな大きな夢を持ってみたい」「夢に向かってチャレンジしている人が羨ましい」「そんな何か見つけるために努力をしている」という方も多いかもしれませんね。今日は、夢や目標を考えるに当たって参考になる『キャリアデザイン』の話をしようと思います。

キャリアデザイン「山登り」「いかだ下り」とは

キャリアを考える、デザインするときにの考え方で「山登り」「いかだ下り(川下り)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。“SHE festivalトークセッション”でも大橋菜央さんが「私は川下り型だった」とおっしゃっていました。

初めて聞いたよという方もいらっしゃるかと思いますので、まずはキャリアの「山登り」「筏下り」についての解説をしますね。

「山登り」とは、山の頂つまりゴールに向かって進んでいくキャリアです。「本を出版したい」「この業界の第一人者になる」「○○な社会を創りたい」そんな目標を掲げそのゴールを目指すようにキャリアを歩んでいくこと。

一方「いかだ下り」とは、流れにもまれ目の前の仕事に全力で取り組む働き方のこと。流れに身を任すようなキャリアです。(流れに身を任せるといっても、いかだ下りは実際には激流ですよ(笑))

「山登り」「いかだ下り」はタイプ分けするものではなく、順序がある

実は「山登り」「いかだ下り」は、“自分はどちらのタイプだ”とタイプ分けするものではなく、順番に経験するもの。それぞれ経験するのに適切な時期があると語るのは、長年キャリアの研究をされている大久保幸夫さん(※)。

社会に出てしばらくの若手のキャリア期は、「いかだ下り期」。「いかだ下り期」を経て、「山登り期」に至る。いかだ下りから山登りへうまく転換することで、自分自身で納得のできるキャリアを過ごすことができるというものが、大久保さんが語るキャリアのモデルです。いかだ下りをしながら、自分はどの山に登ろうかと考える。これだと思う山があれば、その山の頂を目指して登り出す。

「あなたはこの会社で何を成し遂げたいの?」と聞かれる就職活動の時期などでさえも「自分は何がしたいのか」を明確にできたという人は少なかったかもしれません。また明確だったけれど、入社後に「こんなはずじゃなかった」「何かちがう」と感じてしまった方もいるのでは。

でも、それって当然のこと。まだ働いたことがないので想像するには経験が足りないのです。そう、なので「成し遂げたい目標や夢がない」という悩みは、ごく自然な悩みなのかもしれませんね。

ゴールを見据えることができなくても気にする必要はありません。天職に出会ったときにそれを天職と感じられるようになるには経験が必要だからです。まだそのタイミングはかなり先にある

と著書の中で大久保さん(※)も語っていらっしゃいます。

「これだ!」と自信を持っていえる仕事にまだ出会えていなくても大丈夫。なぜならみなさんは今「筏下り」の最中だから。

「いかだ下り期」にオススメする4つのこと

そんな「いかだ下り期」にオススメする4つのことをご紹介します。

1. 定期的に自分のキャリアを見つめ直す時間をもつ

まずは自分自身と自分のキャリアを見つめること。できれば定期的に、立ち止まって、「これまでの自分のキャリアのこと」「これからの自分のキャリアのこと」をじっくり見つめる機会を作ってみてください。

1年に1度、3年に1度など一定期間を区切ってキャリアについて考えてみる。もしくは異動や昇進のタイミングでもよいですね。「他の人よりも自分が優れていることって?」「何をするとワクワクする?」「この1年のキャリアに名前をつけるとしたら?」「この3年間でやりきれなかったことは?」そして「私はいったい何がしたいのか」。

いかだ下りから山登りへ転換する“いつか”に備えて、定期的に自分自身と自分のキャリアを見つめてみてください。

2. 自己効力感を身につける

2つ目は、「自分自身に対する信頼感」を持つこと。これは専門用語では「自己効力感」ともいわれるものです。やったことのないことでも、難しい課題に直面しても「私にできるかも!」と思える感覚のこと。

そんな感覚を身に着けるためには、4つ方法があります。

・「できた!」という成功体験を積み重ねること

どんな小さなことでもいいので成功体験を積み重ねましょう。

・ 先輩のやっていることをよく観察すること

観察する中で「これなら私にもできるかも」というところを見つけましょう。

・ 周囲の応援に素直に耳を傾けること

「あなたならきっとできるよ」という周囲からのサポートや励ましは、あなたの「できるかも!」という自己信頼感によい影響をもたらしてくれますよ。

・ リラックスする時間を持つこと

リラックスしているときのほうが「うまくいくかも」とトライしやすくなりますね。

この4つ心掛けで「自分自身に対する信頼感」を育ててあげましょう。

3. 目指す先のロールモデルを見つける

「いかだ下り期」のオススメ3つ目は、ロールモデルを見つけること。山の頂に立った人、山を登り始めた先輩を見つけて、真似できるとろこを探してみましょう。「筏下り期」はさまざまなことを吸収する時期。先人達の知恵や知識を吸収してください。

SHEsharesでは、自らのキャリアを切り拓いている女性が多くいるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

4. 切磋琢磨できる仲間を見つける

そして4つ目は仲間をみつけること。激流の「いかだ下り期」を共に過ごせる仲間、一緒に山を登れそうな仲間、それぞれの山は違っても同じタイミングで登り始める仲間などをぜひ見つけてください。きっと景色が変わりますよ。

今、夢が見つからずモヤモヤしていても大丈夫。きっとあなたにも登る山が見つかるから。いつか登り始めるその山を見つける旅に出掛けましょう。

※参考書籍 『日本型キャリアデザインの方法~「筏下り」を経て「山登り」に至る14章』

text:石本 悠真子

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