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「もっと自分を信じて。失敗しても大丈夫だから、心に従って好きな事に挑戦すればいい」【心理学×女性×ビジネス】をテーマに活躍する女性社長が語る、私らしさの見つけ方とは

インタビュー

21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ち、今回インタビューさせて頂いたのは、まさに現代女性のロールモデルそのものと言われている、猪熊真理子さん。彼女の経歴は下記のように、一見ものすごくきらびやかで、住む世界が違う人のように感じてしまいます。

大学時代は心理学を学びつつ、読者モデルやボランティアなどと幅広く活動し、新卒でリクルートに入社。ゼクシィやホットペッパービューティーで活躍する傍ら、「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに、講演やイベント、セミナーなど延べ4千人を超える女性支援の活動を行ってきた。そして2014年にリクルートを退職し、会社を設立。女性活躍推進や、女性向け商品のマーケティングなどを行いつつ、書籍の出版など現在も活躍の幅を広げ続けている。

しかしそんな彼女の人生観や、これまでの選択を聞いてみると、誰もが彼女のように”自分にとっての幸せを追求し、自分らしく活躍する生き方”を実現できると痛感しました。ぜひ猪熊さんの言葉に触れて、自分自身の可能性を最大限広げる生き方のエッセンスを少しでも感じて、一歩踏み出す勇気になれば幸いです。

⒈ 心に従い続けたことで、たくさん失敗もした。でも全部大丈夫だった。いつだって、等身大の自分でできる最大限を尽くすだけ。

 

ー女性が自由に生きるためのサポートをずっと続けていらっしゃる猪熊さんですが、まずは現在のお仕事に至るまでの背景を教えてください。

新卒でまずはリクルートに入社しました。入社する前から「女性たちのリアルな代弁者でありたい」たいと考えていたので、営業よりも編集や企画に配属して欲しいと内定者の時に伝えていました。実際、入ったばかりの営業研修では私はほとんど営業のできない新人でしたし(笑)ちなみに今の会社でも一切営業はしていなくて、紹介かインバウンドだけでやっています。営業は本当に好きじゃないからできないんですよね。

研修が終わると、ゼクシィ編集部に配属され、そこで花嫁さんのインサイトに寄り添う記事作りをしたり、入社2年目からは企画職になってすごく楽しかったのですが、より日常生活に寄り添った女性のインサイトに関わりたいと考えるようになって、ホットペッパービューティーを運営している美容事業部に異動しました。

ーリクルートでも女性のインサイトに関わり続けてきたんですね。

はい。カスタマーの通訳として、リアルな女性たちの代弁者である事を常に意識していました。また一方で本業の傍ら、「女性が豊かに自由に生きていくためのサポート」も、少しずつ講演やイベントなどを通して行っていたので、女性活躍が進む時代の大きな変化の中で、そろそろ本業としてやっていきたいと思った時に退職を決意しました。もちろん不安もありましたが、もし失敗したら周りの人に助けてもらえるんではないかと考えていたので、そこまで深刻に悩むことはありませんでした。

ー7年のキャリアから飛び出す勇気がすごいですね。そこでつい踏みとどまって安定を求めてしまう人も多いと思いますが、一歩踏み出す勇気はどこから湧いてくるのですか?

確かに安定を失うのはこわいですが、人生はいつでもやり直せます。もし失敗しても、挫折しても、壊れてしまっても絶対に修正できると思った方が良いです。
もっとみなさん、社会や周りの人たちのことを信頼してもいいのではないでしょうか。

もし何かに挑戦したけれど失敗や挫折をしてしまって、ふっと倒れそうになったとしても、その時に自分の後ろで支えてくれる人を信頼して倒れられるか、ということが大切なんだと思います。

全く後ろに誰もいない状態で倒れるのは確かに危ないけれど、もしそういう存在があって、周りの人や社会を信頼していれば、挑戦する気持ちを持つことに繋がるんです。

⒉ 社会や周りの人を信頼していつでも倒れられる環境をつくるには、まず等身大の自分でできる最大限のギブを尽くして、信頼残高をためること。

 

ー他人や社会を信頼する、というのは意外と難しいことに感じます。猪熊さんはどのようにして、今の信頼できる環境をつくってきたのですか。

まず毎日の生活の中で、いつも等身大の自分のままで、相手の役に立てること(ギブ)をできるだけして、「信頼残高」をためることがポイントだと思います。それも見返りを求める為ではなく、シンプルに人の役に立ちたいと思って行動することが結果的に「信頼残高」を貯めることに繋がっていると思います。

信頼って貯金みたいに積み重ねて残高を増やすことができるものだと思っていて。例えばちゃんとお金を貯めていれば万が一お金を失っても、貯金で生きていける。

それと同じで、失敗して、もし信頼を失うような出来事がおこったとしても、過去にきちんと「信頼残高」を高められていれば、その信頼関係で人に助けてもらえたりチャンスを貰えたりする。

もちろん見返りを求める為に貯めるのではなく、まず純粋な気持ちで人の役に立ちたいって思って実行していくことが大切で、それが結果的に信頼関係を作ることに繋がっていると思います。

ーとても素敵な考え方ですね。でも相手に返せるものが何もないと感じることはありませんか?

よく「自分には何の価値も強みもない」と思う人がいますが、そうではありません。また、相手の立場や地位も全く関係ありません。

一人の人間対人間として、必ず何かしら返せるものはあると思います。例えば大学生の時、IT会社の経営者と話す機会があった時には、「最近の女子大生はどのようなことを考えているか」について話したこともありました。

立場が違っても、等身大の自分が持っているもの、知っていることの中で、目の前にいる人に今の自分ができることが何かないかな、とギブの精神を持って接していくことが大切なことだと思います。

そしてその行動の積み重ねが、”自分の強み”や”自分らしさ”に気づくきっかけにもなります。

ー相手の立場や今の自分のスキルに関係なく、目の前の相手に返せるものを探し続ける姿勢が大切なんですね。猪熊さんが考える、自分らしさはどのようなものなんですか?

自分らしさって、自分が何に対して幸せを感じるのか、どうしたら心が満たされるのかを理解することだと思います。それらの問いって自分の外には答えが無いと思っていて、本来、自分自身の中から湧き上がってくるものだと考えているんですね。

でもそう言っている私も、昔は自分の内側に聞いても、どうすれば自分が幸せなのかとか、自分の理想やなりたい自分が全然わからなかったんです。

ー意外です。猪熊さんにもそんな時期があったのですね。

当たり前ですよ~。お坊さんじゃないですから~。(笑)

そういう答えって、自分に尋ねてみてその場でスッと返ってくるものじゃないんです。

だから大学生の時、やりたいことを見つけるために、とりあえず興味持ったものは何でもやってみようという信条で興味アンテナ高く張って、いろんなことに挑戦してみました。

読者モデルや、心理学の勉強や、会いたいと思う人には直接会いに行ったりしていました。その人がやっているイベントやセミナーに参加したり、友達に紹介してもらったりして。いろんなことを経験する中で自分に合う合わないが少しずつわかってきたんです。

ーそんな猪熊さんにとっての一番の幸せはなんですか?

私の幸せは、家族のような自分にとって大切な人を大切にすることですね。私にとっての家族というのは、血のつながっている家族だけではなく、親友や仕事仲間など自分を受け入れてくれる大切な人たちのことで、言わば心の安全基地のことです。そんな場所がないと人って自由になれないと思っていて、自分に何かあっても帰ってきて受け入れてくれる場所があること、それがあるから自由に自分らしくいられるんだと思います。

⒊ 失敗が許される”自分の人生”や、”自分の事業”の判断は、直感を一番大切に。

 

ー様々な実績や責任を背負っていらっしゃる猪熊さんですが、お話を聞いていると、何にも縛られず、本当にご自身にとっての幸せな生き方を、等身大の形で実現していらっしゃるように感じます。
そんな猪熊さんは悩んだり、壁にぶつかった時はどのように乗り越えていらっしゃるんですか?

この前悩んだ時は、伊勢神宮に一人で行って心の声を聞く時間を作りました。別にスピリチュアルにはまっている訳ではないのですが。(笑)心静かになれる場所がとても好きで。

自己内省の仕方って、人によって合う方法は違うんですよね。自分で気持ちを書きだすことが合っている人もいれば、話して内省できる人もいるし、掃除しながら考えるのが合っている人もいる。また、時期によっても合うやり方が変わったりもします。

今の私にとっては、伊勢神宮のように美しく、心が落ち着けるところで時間を過ごすことが自分のインスピレーションに素直になれる方法なんですよね。

ーインスピレーションに素直になれるというのはどのようなことでしょうか。

皆さん勘違いしていると思うんですが、直感やインスピレーションってすっごく微かなものなんです。(笑)電撃や稲妻みたいな強力なものだと思っているけれどそうじゃなくって、ふっと吹いたら飛んでしまうようなもの些細なものなんです。しかも言葉で降りてくる場合だけでなく、自分の中で言語化できない感覚だったりすることもあります。

現代社会で生きていると、やっぱり情報過多で、自分のその微かな心の動きに気付けないことが多いと思います。朝起きるとテレビからニュースが流れてきて、ネットではインスタやSNSを通して人のライフスタイルが見ることができてそこで比べてしまったり。そういうたくさんの強い情報や雑音があると気付けないし、かすかな心の動きを無視してしまうものなんですよね。

ーだからこそ心静かになれる方法を持つことが大切なんですね。

本当に悩んだ時は、自分の中に湧き上がってくる微かな気持ちに向き合う時間を持って、頭で判断するのではなく、心で判断する。YESかNOか、メリットかデメリットではなく、自分がどうなりたいか、どうしたいか、何が大事か、を基準に考えるようにしています。

私が最近目指しているのは、「感性は年をとるごとに赤ちゃんの頃のように何の制限もないありのままの状態に戻していって、その感性を実現するための知性は年ととるごとに豊かにしていきたい」と思っています。私の中ではビジネスもある意味ではアートのようなものだと思っているので、感性も知性も常に磨き続けていきたいです。

 

⒋ 変わりたいなら、まずは環境や他人、未来に期待しすぎず、「自分が変える」という意識を持つこと。

 

ーそれでは最後に、まさに今理想と現実のギャップに苦しんでいる女性たちにアドバイスをお願いいたします。

「ギャップを解決する為には、周りの人や会社が変わらないと」と思っている状態ではなかなか解決できないことが多いです。どんなことにも当事者意識を持って、「自分ごと」として関わっていく姿勢を持つことを意識してみてください。

もし今自分にとって居心地の悪い環境があれば、「自分がその状態を変えるには何ができるだろう」という風に自分主体で考えることがすごく大切です。

また、環境的に変えられないことあっても、「捉え方や心は自由」ということは忘れないようにすると良いと思います。

「自由に働きたい」という理由で起業を考える人もいますが、起業している人のほうが自由を得るのは難しかったりします。会社に属していると、対峙するものの多くは社内で接する人や、その会社自体だったりしますが、自分で起業すると相手は”社会”です。社会を変えるってなかなか難しいですよね。だから起業=自由という訳ではないんです。

ー自分を幸せにするのは自分自身ということを忘れないようにしたいと思います。ちなみに猪熊さんは理想と現実のギャップに苦しむことはありますか?

私は未来に期待しすぎないようにしているので、ギャップを感じるというよりも、今目の前にあるできることを一生懸命やろうと思っています。。将来のことは誰にもわからないので、将来どうなるかという結果よりも、そこに至るまでのプロセスを大切にしています。プロセスでDo my Bestを尽くしていれば、どんな結果になっても自分が納得できるからです。

未来や理想に期待をかけるのではなく、今の自分にできる最大限を尽くして、”自分にとっての幸せ”を大切にし続けることを考えて生きています。

最近、お悩み相談を受ける女性は、未来や他者に自分の幸せを期待しずぎて、自分ではなにも行動していない「いのり系女子」が多いと感じています。

例えば、「起業したいんです!」と言いながら、特に今何も行動していなかったり、グーグルで検索すればすぐわかることを聞かれたりします。でも本気でやりたいなら、今できることを始めるだろうし、できる方法を自分で調べるのではないでしょうか。

必要以上に不安を感じすぎなくていいので、今できる一生懸命をやってみてください。人間にはバイオリズムがあるので、やりたいと思った時に頑張ってみて、失敗したら人に助けてもらってまた立て直せばいいんです。そうやって色々経験する中でしか、わからないことや見えない景色がたくさんあります。

無理をせず、ぜひ今の人生を楽しんでください。

ー猪熊さん、インタビューにお応えいただきありがとうございました。

▷猪熊さんのレッスン情報

そんな猪熊さんがSHElikesのレッスンにご登壇されます!SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「働く女性が活躍するために知っておくべき20のこと
開催日時:2018年5月27日(日)13:00〜15:00
開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

お申し込みはこちら→https://she-inc.jp/likes/courses/98/lessons/134?utm_campaign=18052713&utm_medium=shesns&utm_source=sheshares

▷編集後記

元々私自身がリクルートに入社する前から、猪熊さんの書籍を拝見しており、まさに自分の理想の生き方だと感銘を受けたことをよく覚えています。様々な実績をおごることなく、ナチュラルで、かわいらしく、すごくまっすぐな猪熊さんに触れて、心底魅了されました。人としての魅力がすべての根元にあるのだと痛感しております。私も猪熊さんのように、心の底から美しい女性を目指してがんばりたいと思います。

SHEshares編集部 大原

OMOYA Inc. 代表取締役社長 / 女子未来大学ファウンダー

猪熊 真理子(いのくま・まりこ)

東京女子大学文理学部心理学科卒業。学生時代に女性の自信形成に興味を持ち、心理学を学ぶ。認定心理士の資格を取得。

2007年(株)リクルートに入社。「ゼクシィ」や「Hot Pepper Beauty」などの事業で事業戦略、ブランドプロモーション戦略、マーケティングなどに携わる。

会社員の傍ら、「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに、講演やイベント、セミナーなどで女性支援の活動を行い、高校生から70代の女性まで延べ4千人を超える女性たちと出逢う。2014年2月にリクルートを退職し、3月に株式会社OMOYAを設立。株式会社OMOYAでは、主に女性消費を得意とした、経営・ブランドコンサルティングや企画マーケティング、組織のダイバーシティーマネージメント改革、企業内の女性活躍推進などを行う。経済産業省「平成28年度地域創業促進⽀援研修」講師、「平成28年度中国地域中⼩企業・⼈材コーディネート事業」ダイバーシティ経営セミナー・ファシリテーターなどを歴任。

社会人女性の学びの場「女子未来大学」ファウンダー。多様な価値観の多様な幸せを女性たちが歩めるような未来を目指して女性のキャリアや心理的な支援活動などを行っている。

​著書に『「私らしさ」のつくりかた(猪熊真理子著・サンクチュアリ出版)

また、一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会の役員として、日本伝統文化を今の時代のライフスタイルに合わせて再提案し、日本伝統文化の本質的な価値を次世代へと繋いでいくプロジェクトを進行中。

・女子未来大学
http://www.joshi-mirai.com/

・自信を持てる私になるためのコミュニティサロン「私らしさのつくりかた」
https://lounge.dmm.com/detail/764/

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