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「美しいもののために生きたい」ランジェリーの輸入からオリジナルブランドの立ち上げまで、理想を追求し続ける経営者の美しい生き様。その背景にある想いとは?

インタビュー

「美しいものをだれかに提供し続ける」という人生の目的に向けて、ランジェリーの輸入会社を経営し、代官山にショップも展開している九冨里絵さん。まさに夢を追い続けていらっしゃる九冨さんの言葉は、自分の理想を実現するために、「ブランドを立ち上げたい」「デザイナーになりたい」という想いを持っている女性の背中を優しく押してくれる内容になっています。21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ち、彼女の夢を叶え続ける美しい生き様の背景にある想いをお届けします。

⒈ 「好きなことには躊躇しない」経営から接客まで多岐に渡る仕事内容とは

ー九冨さんの今のお仕事内容について教えてください。

現在は、ランジェリー輸入専門商社 リリートレーディング株式会社 代表取締役兼、代官山ランジェリーショップLingerie&Lougewear Tiger Lily Tokyoの代表を務めています。
リリートレーディング株式会社では、ヨーロッパ、アメリカを中心にランジェリーのバイイング、インポート業務を行っており、ランジェリーショップでは店舗運営と店頭での接客も行っています。
また数名のメンバーと共に、オリジナルブランドの商品も開発中で、来春発表予定です。

「Mimi holliday キュートなデザインが魅力のロンドン発のランジェリーブランド」

ー経営から接客までと非常に幅広いですね。現在のお仕事に至るまではどんな事をしていらっしゃったんですか?

美大卒業をして、イタリア製鞄ブランドの企画職、デザイナーとして約5年働いていました。デザインから生産まで全ての工程を見ることが出来たので、そこでの経験はとても貴重なものでした。海外の工場の動かし方、インポートのスキル、経営など、全てそこで学びました。

ー現在のお仕事にすべて繋がっていらっしゃるんですね。まっすぐ夢を叶え続けていらっしゃるように感じますが、大きな壁や悩んでいたことはありましたか?

幼い頃からずっと何者かにならなければいけないという強迫観念がありました。例えば、作家とかそういう類のものに。何かを表現しても、思うように周囲に認められないジレンマを抱えたまま、青春を過ごしました。
乗り越えるまで随分時間が掛かりましたが、自分を表現する場所を自分で作ることが出来るので、大人になってよかったなと思います。時間と経験が解決してくれました。

「Lonely Lingerie 他に類を見ない独自の世界観でファンを魅了する、ニュージーランド発のランジェリーブランド」

⒉ 理想に向かって、自分で経営するという道を選択

ー昔から「何かを表現する」ということをし続けていらっしゃるんですね。デザイナーというお仕事でも表現することは可能だと思いますが、ご自身で会社をつくろうと思ったとき、迷いや不安はありませんでしたか?

私の長所は、好きなことに対して躊躇をしないところで、好きなことのためには、他の全てを投げ打てるし、苦しいことも苦しいと感じない強さがあると思っています。ですから、目標が定まれば、迷いなく踏み出してきました。
また、誰かに相談してしまったら、反対され、反対意見を聞くと不安になると思ったので、あえて誰にも相談しませんでした。全て決めた後、必要な人にだけ事後報告しました。大学〜社会人生活を経て、不安を自分の力で乗り越えられる時だけ、好きなことが出来るのだと学びました。

「dora larsen 弊社が日本の輸入代理店を務めるロンドン発のカラフルランジェリーブランド」

ー自分で自分の道を選んで進む強さがとてもかっこいいです。実際に一歩踏み出してみてぶつかった大きな壁はありますか?

お店を始める時に、新参者の私が世界のビッグメゾンと契約するのは、とても大変でした。
「不動産の契約や会社を作ることなんて、大したことではない」と思えるくらい、海外ブランドとの契約に骨をおりました。
とにかく、アポを取って、現地に行って、自信がありそうな態度と思い切りのよさだけで乗り越えました。

ーとにかく行動することが大切なんですね。それでは逆に、経営を始めたことで生まれたポジティブな変化を教えてください。

会社員の時と違って決裁を待つ必要がないので、好きな仕事をスピード感を持って出来るようになりました。
また、実店舗があるので、お客様に直接自分の好きなランジェリーについてお話出来るのもすごく楽しいです。
つい先日は、お店に来てくれた高校時代の友人が「かわいくて、素敵で、くとみ(私)の好きなものがいっぱいで感動した」と言ってくれて嬉しかったです。
オープンからまだ1年たっていませんが、毎日誰か一人は友人が訪れてくれて、毎日同窓会気分です。

「オリジナルブランドのミーティング企画メンバーと一緒に」

ー好きなものに囲まれてお仕事されているんですね。とても素敵です。まさに理想の働き方を実現していらっしゃるように感じますが、今九冨さんが思い描いている一番の夢はなんですか?

日本にもっとランジェリーの文化が広まり、洋服を楽しむ感覚で、ランジェリーを選べる市場が出来ることです。
接客していて不思議なのは、どんなに美しいお客様も何かしらのバストの悩みを抱えてお店に来られること。
皆さま、それぞれに本当に美しいです。
女性が自信を持って、生きやすくなるといいなと思っています。
そのために、大変な事も多いですが、バイイング、インポート、企画開発、販売、全て行っています。

「Tiger Lily Tokyoのロゴ」

⒊ 多忙な中でも、常に美しいものを生み出せる秘訣とは

ーお話をお聞きしていると、すごくお忙しいのではないかと想像しますが、プライベートのお時間はどのように過ごしていらっしゃるのですか?

プライベートと仕事を分けるという考えが、会社員の頃からあまりありませんでした。
プライベートで、例えば映画館で映画を観ている時、カフェでお茶を飲んでいる時、そういう瞬間の方がいい企画、デザインが浮かぶと思っています。
作業をしたり、お店で接客する時間以外は、本を読んだり、映画を観たり、文章を書いたりしています。
友人との外食も多いですが、私のお店でお茶を飲みながら話をしたり、女子会を開催したりもしています。
また最近は、銭湯とサウナにハマりつつあり、サウナ女子会も開催しています。

「展示会で訪れたニューヨーク」

ー九冨さんにとって、お仕事もプライベートも区別するものではないのですね。それではその中でもうまくメリハリをつけるコツがあれば教えてください。

見た目がふんわりしているので言うとびっくりされることも多いですが、仕事は作業効率、メールをいかに早く返せるか、資料を早く綺麗に作れるか、が大事だとずっと思っています。センスが活かせるのはそういった下地があってこそだと思います。
話しながら作業をしたり、ダラダラするのはあまり好きではありません。
電車通勤も嫌いで、時間の無駄だと思っているので、会社員の頃から職場の近くに住むようにしています。
またリラックスしたい時は、遠くに朝ごはんを食べに行くか、ゆっくりお風呂に入ります。
月1回ほど京都に行っていて、仕事の合間にお寺にお参りに行ったり、友人とごはんを食べたり…京都は私にとってリラックス出来る場所です。

⒋ 生き様まで美しい九冨さんの背景にある人生観とは

ーどなたかロールモデルにしていらっしゃる女性はいますか?

鴨居羊子さん(ランジェリーデザイナー、経営者、作家)です。
私が生まれる以前に亡くなっていますが、著書に書かれた彼女の考えはいつも新鮮で、人生で一番影響を受けた方です。

ーまさに九冨さんと似たようなご経歴の女性ですね。九冨さん自身が、これだけは譲れない、人生で大切にしていることはなんですか?

作ることをやめないことです。
人生を通して、美しいものを誰かに提供し続けたいと思っています。美しさは時に儚さにも通じます。人は機能性、利便性を求めがちですが、それだけではない、胸を打つ、美しいもののために生きたいです。
そのために、会社を、お店を作りました。

「展示会で訪れたパリ」

ー美しさへの強いこだわりがとても素敵です。本当にありがとうございました。それでは最後に、SHE読者に向けたメッセージをお願いします。

私のお店に、たくさんの女性がやってきて「ブランドをやってみたい」「お店をやってみたい」「デザイナーになりたい」というお話を聞かせて下さいます。
いつも答えることは一つです、「やりたい」を実現するためには、練習が必要です。それは、レースをカットし、ミシンを踏むことかもしれないし、ウェブショップを立ち上げる方法を調べることかもしれないし、履歴書を書いてみることかもしれません。手を動かすこと、経験すること、それはただ人の話を聞くよりも、「やりたい」に近づける方法かもしれない。小さな挑戦とその経験が、あなたの「やりたい」を形作ってくれるはずです。
「やりたい」を助けてくれるツールがたくさんある21世紀、きっと一歩目は軽やかに踏み出せるはず。

ー九冨さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

▷九冨さんのレッスン情報

そんな九冨さんがSHElikesのレッスンにご登壇されます!

SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「愛されボディメイキング下着で作る理想の美乳の作り方

開催日時:2017年11月19日(日) 13:00〜15:00

開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

申し込みはこちら:http://she-works.jp/likes/?utm_source=owndmedia&utm_campaign=interview&utm_content=20171112_001

▷編集後記

言葉ひとつひとつがとても丁寧で、九冨さんの美しい世界観を表していらっしゃるようでした。美しい理想を実現するためには、泥くさい現実の努力が必要で、でもその泥くさささえも楽しめるくらい、最高の理想に魅了される生き方はとても幸せだろうなと感じました。
私自身、大きな理想を表現したいと思っているので、愚直にそこを描き続けて、一歩一歩進んでいこうと改めて大きな勇気を頂きました。

SHEshares編集部 大原

九冨里絵(くとみ・りえ)

ランジェリーバイヤー、プロデューサー。ランジェリー輸入専門商社 リリートレーディング株式会社 代表取締役社長兼、代官山 Lingerie&Loungewear Tiger Lily Tokyo (タイガーリリートーキョー)代表。1989年兵庫県神戸市生まれ。美大卒業後、イタリア製革製品の企画職に従事。2017年1月ランジェリー輸入専門商社 リリートレーディング株式会社設立。3月、代官山にランジェリーショップ Lingerie & loungewear Tiger Lily Tokyo(タイガーリリートーキョー)をオープン。フランス、イタリア、ポーランド、アメリカ…世界各地からランジェリーを買い付け、販売を行う。2018 Spring&Summer collection より、ロンドン発のランジェリーブランド dora larsen ドラ ラーセンの日本輸入総代理店。Lingerie & Loungewear Tiger Lily Tokyo (タイガーリリートーキョー)は現代を強く生きる女性をイメージしたクローゼット。世界中からセレクトされたスタイリッシュなランジェリーは柔らかな肌の一部となってあなたの毎日を鮮やかに彩ります。洋服を選ぶように楽しく、自由に下着を選ぶ喜びを全ての女性に!そんな思いを込めて、ランジェリーのセレクトショップをオープンさせました。昔、映画で観て憧れた、繊細なランジェリー、シルクのスリップやアイマスクを全て扱う夢のお店です。趣味は、映画鑑賞と読書、ランジェリー。世界のランジェリーを集める、ランジェリーコレクター。

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