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「人目は気にせず、『私は私』という姿勢を大切に。」激務経験を経た人気セラピストが勧める、自分らしい生き方。

インタビュー

現在、オリエンタルハーバルセラピストとして第一線で活躍されている岡野真弥(おかの・まや)さん。「東洋医学」の知識を活かしてハーブ・ヨガ・薬膳などを活用したセルフケアの方法を広めていらっしゃいます。ツムラの漢方薬がアメリカで研究されるなど、世界的にも注目され始めている東洋医学でエキスパートとして活躍している彼女ですが、その背景には彼女自身の体調不良の経験があったとか。そんな彼女が考える仕事と健康とは、一体どのようなものなのでしょうか。21世紀を生きる女性のためのSHElikesでのご登壇に先立ち、お話を伺ってきました。

1.セミナーやワークショップで女性一人ひとりの体質改善を提案

ー東洋医学に関するご活動は、具体的にどのようなことをされているのですか?

主にセミナーやワークショップ、個別のカウンセリングを開催しています。

東洋医学は「症状」で見るのではなく「体質」で見ていきます。なので、「全員に合う健康法はない」という考え方をします。自分が今どういう状態で、どこのバランスが乱れているのかを考えていくので、セミナーでも決まった内容を一方的に話すのではなく、みなさんの体質を知っていただくことを主にやっていただいています。見方はいろいろですが、まずチェックリストに回答していただいて、ご自身の体質を知っていただきます。また、客観的な体調というのは舌に現れるので、舌を見せていただいて、そこからチェックしていくこともあります。
その上で、今どうしてそういった状態になっているのかということをお話して、それぞれの体質にあった食材・ライフスタイル・運動・お茶などをご提案します。ワークショップでは、その場でお茶をブレンドして飲んでいただいたりもするんです。

実際にヨガをやっている様子

2「人を支えるのが好き」

ー現在は東洋医学の知識を活かしてお仕事をされている岡野さんですが、ファーストキャリアはどのようなものだったのでしょうか。

大学を卒業した後、新卒で星野リゾートに入りました。はじめはマーケティングなどの仕事をしたかったのですが、接客をしているうちにすごく楽しくなっていきましたね。

お客様から手紙をもらったり、アンケートに名前を出してもらうことができるようになったりして、だんだんやりがいを感じるようになっていきました。ホテルでのコンシェルジュのお仕事はとても充実していましたが、どうしても一泊二日や二泊三日の短い関わりになってしまいます。
その点、ブライダルコーディネーターだったら、半年前から関わって当日まで関係を築くことができると思い、異動希望を出して3年くらいブライダルコーディネーターをやっていました。はじめは頑張ってもなかなか結果に現れず苦労しましたが、「お客様に合わせた寄り添い方をすること」は常に意識していましたね。
友達みたいに仲良くなってサポートするのがいいという方もいれば、時間もないし忙しいから、ビジネスライクに効率よく関わっていきたいという方もいて。そこを見分けるようにしていました。その結果、顧客満足度や売り上げで、1位を取れるようなところまで成果を出せるようになったんです。

岡野さんがお客様からもらった手紙の1部

3.疲労とストレスから、会社を欠勤するほど不調に

ー岡野さんは、ブライダルコーディネーターとして活躍された後、秘書にキャリアチェンジされていますよね。秘書のお仕事は振り返ってみていかがでしたか?
初めてのことばっかりで業務量も多かったので本当に大変でした。「ブライダルコーディネーターとしてやることはやった」という満足感が自分の中にあったことと、人のサポートをするのを続けたかったことがあり、秘書の仕事をすることに決めましたが、常に先回りして動かなければいけないし、多くの社員とのコミュニケーションも意識しなければいけません。気を張っていたせいか疲れも溜まってきて、体が不調になってしまいました。

当時を振り返りながらお話しする岡野さん

ー体の不調とは、どのような症状でしたか?

もともと肌が弱いというのもあるのですが、顔中にアトピーができてしまい、お化粧もできないし、顔を洗うのもヒリヒリして痛くて。夜も痒すぎて眠れなくなりました。他にもPMS(=生理前症候群)で無気力になってしまったり、朝も起きれなかったりしました。薬を飲むことで落ち込むことはなくなっても、そのぶん副作用で何に対してもやる気がおきなくなってしまいました。そんなときに、友達がやっていた医学的な根拠のあるハーブを飲むようになったんです。ハーブを飲んでいると内側から元気になっていくような感覚があって、「今飲んでいるものは西洋のハーブだけど、日本の伝統医療だったらどうなるんだろう」と思い、薬膳・東洋医学の勉強をはじめました。

ーそこから現在のキャリアに繋がっていくのですね!

そうですね。スクールも5つくらい通っていました。

ーすごい行動力ですね。それは会社に通いながら行なっていたのですか?

いえ。突き詰めていくうちに両立することが難しくなってしまったので、会社はやめてしまいました。1年間くらいは遊びの約束とかも断って、ストイックに勉強していましたね。暗黒時代のように引きこもって勉強ばかりしていました(笑)。

ー1年間、努力の時期があったのですね。会社をやめて勉強したいと思いながらも、社会的にはニートのように見られてしまうのではないかと不安に思ってしまう女性も少なくありませんから、これにはすごく勇気付けられる方が多いのではないでしょうか。

そうなんです!日本って、働いていない人への風当たりがすごく強い印象があります。私も最初は「自分何しているんだろう…」と思うことも多かったですし。
でも、こういう時期があったっていいかなと思えるようになりました。海外とかだとよく、大人になってから学ぶ時間をもうけている人たちを「サバティカル」という枠組みで捉えていますし、むしろいいことなのではないかなと。

4.朝起きた時に「ワクワク」できるかどうか

ー仕事が忙しかったりして、身体の不調を感じる女性は多くいらっしゃいます。そういう方たちにメッセージをお願いしてもよろしいですか。

お伝えしたいことは2つあります。まず1つ目は、「自分と向き合う時間」をしっかりとって欲しい、ということです。

瞑想をして「自分と向き合う時間」を実施されている岡野さん

「自分と向き合う時間」っていうのは、カフェでゆっくりする時間のことではありません。自分の潜在意識にアクセスすることです。普段起きているときは、「今日の夜ご飯何かな」とか、そういった目の前のことしか考えられていないんですね。実際に、自分の普段使っている潜在意識の9割以上は自覚できていないと言われています。

でもそこにアクセスしないと、自分が本当にやりたい事っていうのがなんなのかもわからないままになってしまいます。
じゃあ9割の潜在意識に目を向けられるようにするにはどうすればいいのかっていうと、即効性があるという点で瞑想やヨガをおすすめしています。

SHElikes表参道教室にて撮影

もう一つは、東洋医学を学んだからこそわかったことなのですが、私自身、これまでは周りの目を気にしてしまっていたんです。「こういう職業についたら親に喜んでもらえるかな」とか、「友達にすごいって思われたい」といったことですね。
でも、東洋医学を学んで、「私は私でしかない」ということがわかったんです。人と比べなくなったことで自分を認めてあげられるようになり、やりたいことをやって生きていくという前向きな決断を下すことができました。
現在、多忙やストレスで苦しんでいらっしゃる女性もいらっしゃると思います。そういった方には、ぜひ東洋医学の考え方を身につけていただいて、セルフケア、つまり自分で病気になる前の体のサインを読み取ってもらえるようになっていただきたいですね。読み取り方と考え方と対処法を知っていれば、誰かに頼らなくても自分でできるようになるので、そういう方を日本にどんどん増やしていきたいです。
実際にセミナーがきっかけになってハーブティーを自分で飲んで入れるようになった方や、呼吸法を生活の中に取り入れてくださっている方もおられます。自発的に動いてくれるようになってくれることが本当に嬉しいですね。

岡野さんが愛用しているオイルとスプレー(写真左・中央)ガム代わりにフェンネルを缶にいれて持ち歩いてるそう。オリジナルブレンドの香水は、ピンクストーン付きの入れ物に(写真右)

ーご自身が激務から体を壊されたという原体験があってからの今ですものね。

同じ思いをしてほしくないという気持ちは強いかもしれませんね。病気になるまでにかかった時間と同じだけ治すのにも時間がかかると言われています。病気になるまでの期間は数年かかると言われているので、その間の体からの小さなサインに気づいてあげて、早めにケアするようにしてほしいです。

私が考える健康は、「朝起きた時にワクワクしているか」ということです。本当に自分がやりたいことをできている時は、朝からエネルギッシュにワクワクしていると思うので、最終的にみなさんがそういう状態になることが目標ですね。

▷岡野さんのレッスン情報

岡野真弥さんがご登壇されるSHElikesのレッスンはこちら

「体の中から綺麗になる、オリエンタルヨガレッスン!」

2017/9/4(月)19:30〜
2017/9/24(日)15:00〜

@SHE表参道教室

▷編集後記

とても穏やかで優しく、話しているだけでファンになってしまうような魅力的な女性でした。しかし、優しさだけでなく「東洋医学を啓蒙することで女性の健康を支えたい」という岡野さんの芯の強さも感じました。彼女が持つ強い意志と、優しく温かい想いがもっと多くの人に届くことを願わずにはいられないような、素敵なお話を聴くことができました。

SHEshares編集部 三田

岡野真弥(おかの・まや)

オリエンタルハーバルセラピスト。星野リゾートにて、コンシェルジュとして滞在アレンジやブライダルのプロデュースに携わった、外資系ラグジュアリブランドにて秘書業務に従事。多忙なスケジュールにより体調を崩し、アトピー性皮膚炎に悩まされるも、東洋医学、植物療法を取り入れることで不調を改善する。現在はハーブ・ヨガ・薬膳等を活用したセルフケア法を広める講師や、ウェルネストレーナーをしている。

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