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「大手企業にいても『好き』を仕事にする!」 東急不動産で活躍する2児の母に聞いた、自分らしくいきいきと働く秘訣とは?

インタビュー

こんにちは。SHEshares編集長の大原です。

今日は、私も「こんな風に素敵に年を重ねたい!」と心の底から思う、いつもパワフルで天真爛漫な女性をご紹介させていただきます。

インタビュー中終始、「そういえばそんな事もあった!すっかり忘れてしまってたわ。楽しい事しか覚えてないの。」と本当に楽しそうに人生を振り返っていらっしゃる姿がすごく印象的でした。

「何歳になっても、新しいワクワクに向かって、人生に熱狂して生きていきたい」
そんな思いを抱いていらっしゃる方は、ぜひ松本さんの美しい生き方に触れて、パワーを感じてみてください!

松本恵(まつもと・めぐみ)
一級建築士・CASBEE建築評価員
東急不動産株式会社(https://www.tokyu-land.co.jp/) 企画政策部 サステナビリティ推進グループ グループリーダー課長(兼)東急不動産ホールディングス株式会社
東急不動産で、マンション・戸建ての設計を行った後、シンクタンクにて次世代の暮らし方を研究し、「今後は、企業も環境や社会への貢献する暮らし方が求められる」と感じ、現在はサステナビリティ部門で、環境保全など社会課題を解決に向けて社内推進を行っている。

松本さんのような女性になりたい方はぜひSHEに遊びにきてみてください!


目次

    1. 大手不動産会社の中で歩んできた、私だけのキャリアパス
    2. ずっと続くCSRを目指して
    3. 働いて、子育てして、毎日読書を続ける秘訣
    4. 『好き』を仕事にする。熱狂する人生のススメ

1. 大手不動産会社の中で歩んできた、私だけのキャリアパス

大原:まずは松本さんのこれまでの経歴を教えて頂けますか?

松本:まず最初にいいですか? ただの一会社員の私の話が面白いのか謎ですが、SHEの「仕事に熱狂する」「幾つになっても」というコンセプトに共鳴したのでお話することを引き受けました。仕事を30年くらい続けていて改めて考えたことがこれまでなかったですが、自分の仕事に、まぁ熱狂してなくもないかな、と。(笑)

学生の時の話から始めると、私は工学部の建築出身で、安藤忠雄に憧れてかっこいい建築をつくりたいと意気込んで大学に入りました。いとこは全員理系で医者か建築系なので、中学生くらいまでは漠然と医者になりたいと思っていました。でも、そこまで成績がよくなかったし、美術やデザインが好きだったので、高校時代には建築を目指すようになっていました。

大原:医者と建築系の家系って、かっこよすぎますね。

松本:たまたまみんな理系っていうだけなんですけどね。

そのせいか分かりませんが、女子でも理系に苦手意識はなかったし、仕事は結婚したらやめる、みたいな価値観はなかったです。

大学では設計を専攻していたのですが、設計のセンスというか才能というか、私には到底敵わない同級生達がいて、自分は将来設計でやっていけるほど才能がないんだなという挫折を経験しました。
大学の先輩に、金沢21世紀美術館を設計したSANAA西沢立衛さんがいて、設計を見てくれたこともありましたが、なんかもう私の設計なんて本当に「普通ですみません!」っていう感じで。(笑)

同期と本社の社食にて

大原:上には上がいるんですね

松本:一握りの一流の建築家って芸術家だと思うんですよね。私には無理そうで、普通の会社が向いているんだとよ~くわかりました。でも、設計に関わる仕事はしたかったので、ディベロッパーを目指して就活しました。設計事務所とかゼネコンより、自分が好きな建物が建てられそうだったし。

東急不動産に入社してからは、マンションや戸建ての設計を合わせて7-8年くらいやっていました。


当時の物件販売資料

当時は夜中の2時まで働いて翌朝は普通に出勤するような生活でしたけど、やりがいはあったし、20代はとことん仕事に没頭していました。

大原:ものすごく働いていたんですね!でもそれだけ楽しいと思える仕事に出会えたのはすごく幸せですね。

松本:そうですね。仕事は楽しかったので、結婚した後も変わらず働いて、31歳で産休に入るギリギリまで現場にも行っていました。

産休から戻った後は、社内のシンクタンクに異動しました。ライフスタイルの分析とか関心があったので喜んで異動しました。プロジェクトの設計や現場は心身ともにハードなので少し離れて、子育てを優先したかったのもあります。

シンクタンクの仕事は、設計や現場の仕事と違って、データに向き合って1人でコツコツ分析するような仕事で時間も融通が利いたし、自分のペースで仕事ができて好きでした。

私は平成2年のバブル入社で、当時の同期女性は、結婚後も仕事は続けるけど、妊娠したら仕事を「辞める人」「続ける人」に分かれ始めた過渡期のような感じでした。私は、「絶対にずっと仕事を続ける!」という強固な意志が最初からあったわけでもないのですが、仲のよい同僚が育休をとって会社に戻ってきたという前例があったこともあり、身近な彼女の存在が心強かったです。その後、夫が単身赴任したり、2人目を妊娠したり、色々ありましたが、ずっと同じ会社で仕事を続けています。

2016年 シンクタンク時代。育休中に下の子と一緒におじゃましたとき

大原:2人の子育てをしながら、シンクタンクのお仕事を続けていらっしゃったんですね。旦那さんも単身赴任の中、楽しかったと言えるのは本当にかっこいいです。

松本大変なことは全部忘れちゃうんですよね。それに、ありがたいことに、会社の中で割と希望通りに仕事をさせてもらっている気がします。

これからの時代は環境共生への対応が必要だということで、シンクタンク時代に取り組みとロードマップの取りまとめをしました。当時の社長にプレゼンしたら、「提案するなら自分がやれ」とCSR部門に2011年に異動になりました。それから今日までずっとやってるという感じです。

大原:どの異動も、自分で声を上げて、それを実現されてきたんですね。大企業でもそんなことができるんですね。

松本:結果的にですけどね。やりたい仕事があったら、実現するかどうかは別として「あれをやりたい」「あそこに異動したい」とかいろんな人に言ってました。 拾ってくれる人がいるかもしれないので、みんなもっと声に出して言った方がいいですよ。(笑)


2. ずっと続くCSRを目指して


2017年 銀座の被災地支援イベントで

大原:でもそうやって、希望が通るっていうことは、それだけ会社に貢献し続けているっていうことですよね。松本さんのどういうお仕事が会社に評価されている、とご自身では感じていらっしゃいますか?

松本:貢献どうでしょう。会社で私は多分「変わってる人」枠だと思うので、みんながみんなこうだと大変だと思います。(笑)

入社して最初はマンションの計画担当だったのですが、資生堂とコラボした洗面台を企画して、資生堂に直接お電話してスタート、打合せを重ねて実現させたことがありました。一戸建てを担当していた時は、ガーデンやグリーンをコンセプトにして、庭とリビングをあわせて使うプランの住宅を設計したり、思い出すと色々自由にやらせてもらいました。若手にも仕事を任せてくれたし、牧歌的な時代だったのかもしれませんね。

CSRに異動してからは、リゾート事業地の蓼科の間伐材を利用して、アロマや東急ハンズとコラボしたステーショナリーを企画したり、森林保全の「緑をつなぐプロジェクト」を立ち上げました。

グループで支援する森林の間伐材グッズを様々に企画。SHEメンバーにも、お土産に色々なグッズをプレゼントしてくださいました!嬉しすぎる。

環境保全や社会貢献は、見返りを求めない一方的な寄付ではずっとは続かないので、収益をとれる方法を考えるようにしています。財務とCSRの取り組みをあわせた「統合報告書」というレポート発行の立ち上げも担当しました。

【統合報告書】


統合報告書

もちろん、どの仕事も私ひとりで進めたわけではありません。法令対応とかエネルギー集計とか地味な仕事もたくさんあります。上長や同僚、違う部門など一緒に進めてくれた人たちがいたからで、恵まれていてありがたいなと思っています。

今はCSR・サステナビリティーの仕事をしているので、建築からは離れてしまいました。ですが、与件が与えられて、その中で目的を達成するために道筋を描いて、アウトプットのデザインに落とし込むプロセスが設計に似ていると感じることがあります。ロジカルとエモーショナル、両面をつかって形にしていく感じが。

大原:これまでの成果がどれも華々しすぎます…!どうしてただでさえ、通常業務で忙しい毎日の中で、そんなにたくさんのアイディアが思いついて、実現していけるんですか?

松本:みんな忙しいので、新しいことを考える余裕がないんでしょうかね。

でも、最近はすぐにやり方を聞いてくる人が多いので、みんなもっと自分の頭で考えろって時々思います。(笑) これまでいくつか新しい仕事をやってきましたが、自分で調べたり、失敗して他の方法を試したり、自分なりに苦労してやってきました。すぐにググる世の中なんですかね。。

大原:実際に数々の結果を残されている方の言葉、すごく身に染みます…。ありがとうございます。


⒊ 働いて、子育てして、毎日読書を続ける秘訣

大原:でもそれだけお忙しい中で、常に新しいことに挑戦し続けて、結果も出し続けて、尚且つそれを楽しみ続けられる秘訣はどんな所にあるんですか?

松本:小さい頃から好奇心が強くて、新しいもの好きなミーハーでした。「次はこれだ!」という閃きが割と当たるので、自分の直感を大事にしています。人間の直感って、オカルトとかじゃなく、脳の膨大なビッグデータからはじき出される答えなので、何かを判断するときにはとても重要だと思っています。

それから、人って、好きなことしか本気では追いかけられないと思います。で、嗜好や好きなことは人によって全然違うんですよね。

まさに今読んでるこの本は、それについて書いてるのでオススメです。


大原:まさにSHEの理念そのものですね!それにしてもこれだけお忙しいのに、こんなに分厚い本を持ち歩いていらっしゃるんですね。

松本:本は、毎日1冊読むくらい好きです。買っていると無限に増えていっちゃうので、図書館で借りて気に入ったら買うようにしています。地元の図書館で借りられる本の数が上限なので、最近は職場付近の図書館も併用しています。本屋やTSUTAYAがあると吸い込まれます。活字中毒?(笑)

愛読する楠木建先生の本!

大原:すごすぎて絶句してます…!キャリア女性の鑑ですね。バリバリ働きながら、二児の子を育てて、さらに毎日1冊以上本を読むなんてことが可能なんですか?

松本:時間がなくても、どうしても本が読みたかったので、速読を勉強しました。(笑)

速読について調べ始めた時は怪しいものが多かったんですが、勝間和代さんがオススメする「フォトリーディング」という、ちゃんと理屈の裏付けがある速読セミナーに参加しました。今では15分で1読めます。

速読仲間に「瞑想がよい」と聞いて、毎日寝る前に瞑想をしています。集中力が高まるのでおすすめです。

大原:私も集中力を高めたいと思っていたので、ぜひ瞑想やってみます!

松本:瞑想は、アップルやグーグルなど海外企業では取り入れられていますね。自分でも仕事をする上での集中力が上がった気がします。今本社の移転プロジェクト計画があるのですが、瞑想ルームを作ろうという企画を提案しています。

ヨガもマインドフルネス的な瞑想の一種だと思っていて、趣味が高じてインストラクターの資格をとりました。

好きなことはなんとかして続けたいんですね。それが秘訣といえるどうか(笑)

2015年 ヨガインストラクター仲間と

⒋ 『好き』を仕事にする。熱狂する人生のススメ

大原:常に新しい面白いことに挑戦していらっしゃる松本さんですが、今後の夢や人生で成し遂げたいことはなんですか?

松本:やりたいことがありすぎて難しいですね

自分の好みを詰め込んだビルを建てて、ワインが好きなので、1階はワインバーにするとかしたら楽しそうですね。恵比寿あたりで。

まあそれは夢として、現実的なところでいくと、海外で暮らしてみたいです。CSRの仕事では英語も必要なので、留学して勉強したいです。娘と一緒に行くのも楽しそう。社内に留学の休職制度はないので、第一号になるということで提案するとか。やりたい事に理屈をつけて実現させることはけっこう燃えます。(笑)

大原:ビルを建てるのはワクワクすぎますね!留学もかっこいいです~。よく「留学は大学生の時しか行けない」みたいな声を聞きますが、留学にいくのに制約や制限なんてないですよね!

常にワクワクに溢れていらっしゃる松本さんにとって、人生の目的って一体なんなんですか?

松本「好きなことをやり続ける」ことですね。これまで好き放題やってるようにお話してきましたが、けっこう挫折の多い人生です。大学も就職も第一希望には行けなかったし、彼氏に連続して振られたり。(笑)

それでも結果的に、自由でいさせてくれる環境を自分で作り上げてきたので、今では「いつも楽しそうで自由だね」って言われます。自分次第で、サラリーマンでも自由に生きられますよ!嫌な仕事は力が入っていないので、すぐ忘れちゃいますしね。(笑)

会議中の真面目な様子…

大原:本当に憧れの生き方です。松本さんはどなたかロールモデルにしている方はいらっしゃるんですか?

うーん 特別ロールモデルと意識している人はいないです。あ!料理家の有元葉子さんの生き方は素敵だと思います。思いついてイタリアに家を買っちゃう、とか、家を買ったからイタリア語を勉強しなきゃって仰っているような、精神的な自由さがすごく魅力的です。


大原:それは素敵な生き方ですね。確かに松本さんの自由さに繋がる部分があるように感じます。最後に、今まさにキャリアに悩んでいる女性に向けてメッセージをお願いします。

松本:どんな仕事でも、何か、自分の好きな取り組み方とか、好きになれる部分はあるんじゃないかと思っていて。同じ仕事でも、アプローチの方法として分析が好きとか、社内折衝が好きとか、そこをじわじわと拡げていくのが良いんじゃないかなと思います。

前に仕事のアプローチの嗜好を調べたことがあって、私は「自由にさせてもらうのに喜びを見出す」という項目のスコアが圧倒的に高かったです。野放しで自由に仕事をさせてもらえると、喜んで働くみたいです。

仕事の「萌えポイント」は人によって違いますよね。業務範囲を固めてしっかりやるのが好きな人もいるでしょうし、人に喜んでもらえることがやりがい、という人もいるでしょうし。

繰り返しになりますが、結局、人間は好きなことしかずっとは続けられないと思うので、仕事の中で好きなことがある人はそこに集中して、まだ見つかっていない人は、やり方とか一部でも好きになれる部分を探して、そこから広げていってみるのがいいのではないでしょうか。

大原:松本さん、とってもワクワクするお話をありがとうございました!

松本さんのような女性になりたい方はぜひSHEに遊びにきてみてください↓

 

【インタビュー/執筆】

SHEshares編集長 
大原光保子
上智大学社会福祉学科卒業(https://www.sophia.ac.jp/)「母と娘の関係/幸せの在り方」について研究。
「すべての女の子が自分らしく輝ける世界を作る」ために生きる。美容を通した国際協力を行う学生団体の立ち上げ、美容動画メディアの立ち上げ、ゼクシィ営業を経て、SHEに入社。夢は作家。
女性と文章とウイスキーが大好き。女性を幸せにしたい。男だったらめっちゃちゃらかった自信があります。
Twitter:@Sara25Mipo
退職エントリ:https://shares.she-inc.jp/posts/4771028
エモい自己紹介記事:https://shares.she-inc.jp/posts/4482913

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