不安なときこそ行動を! 福家みのりさんが語る、想いをカタチにする“秘訣”

インタビュー

日本初! 持ち歩きに特化したコンパクトコスメブランド[em]。
立ち上げたのは、株式会社gracemode(グレースモード)CEOの福家みのりさんです。

今回は11月のコスメ発売に先立ち、ブランドへの想いをベースにお話を伺いました。

立ち上げの経緯や今後の展望、福家さんご自身が大切にしていることなど……「持ち歩きコスメに悩んでいた」「コスメに興味がある」「ブランドづくりをやってみたい」「会社を立ち上げたい」、そんなミレニアル女子必見の内容です!

このインタビューは、SHEshares 編集長・大原光保子と、SHEsharesライター・鈴木実香里、SHEsharesライター・鷲見まい のタッグでお届けいたしますね。

株式会社gracemode CEO 福家 みのり
関西学院大学経済学部卒業。2017年に大学卒業後、個人事業として女性向けメディア、ECやWEBサイトの立ち上げ、運営に携わる。140年続く祖父の化粧品事業会社を幼少期から間近で見ていたことから化粧品分野での起業を志し、2018年1月に化粧品事業会社設立。
[em] HP:https://www.emcosmetics.jp/
[em] Twitter:https://twitter.com/emcosmetics2018
[em] Instagram:https://www.instagram.com/em_cosme/

みのりさんのような女性になりたい方はぜひSHEに遊びにきてみてください!


目次

1. “自分のブランドを立ち上げたい”という想い
2. 0ベースでモノをつくる魅力
3. 苦しいなかで見つけた「仲間」や「応援してくれる人」
4. “好きなことをシェアしあえる人生”を目指して
▷編集後記


1. “自分のブランドを立ち上げたい”という想い

大原:現在はどのようなお仕事をされているのですか?

福家:株式会社gracemodeのCEOを務めています。
プロダクトやブランド、あと事業全体を見ています。ブランドに直接関わるところだと、化粧品そのものやパッケージの制作。直近だと商標登録やデザイン、その他のいろんな雑務もやっていますよ。

私のほかにフルコミットのメンバーが2人いて、広告やEC、SNSを担当してもらっています。
2人とも、ほかの業界から転職してくれたので、化粧品業界の知識が豊富なわけではありませんが、「こういう世界だったらいいよね」という想いが一致しています。
1人は大手人材系の会社で営業経験があるので、仕組みづくりがとてもうまくって。もう1人はコミュニケーション感覚が抜群なので、ユーザー視点での発信やインフルエンサーさんとのやりとりを任せています。

大原:スタートアップ感がありますね! ブランドをつくりたいと思ったきっかけはなんだったのですか?

福家:もともと祖父が化粧品会社を経営してたこともあり、化粧品領域での事業に興味がありました。高校生のときに学校が厳しくて化粧NGだったのですが、放課後に友達と出かけるときに化粧をすることが多くて、「かさばらないちっちゃいコスメが欲しい」と思っていたんです。
大学時代に色んな海外コスメやブランドを見るようになってから、自分でも立ち上げられる可能性があるということに気がつきました。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカや韓国では1人でコスメブランドを立ち上げる人もたくさんいます。

最近、海外で“ミニコスメ”というジャンルが出てきているんですが、実は日本では浸透していないんです。だから、これから伸びる市場だと思って戦略的に考えているところもあります。

日本の化粧品業界は長らく構造的な変化していないのですが、これからブランドの形はどんどん変わっていき、多様化していくだろうと思っています。

福家さんの想いが詰まった、[em]の“親指サイズ”ルージュ

2. 0ベースでモノをつくる魅力

大原:ブランドを立ち上げるときに、具体的にどうやって行動に移されたのですか?

福家:まず、周りの人に「こういうのあったらどう思う?」とヒアリングしました。相談ベースで市場調査をしている感じです。ヒアリングを重ねると、どうやらニーズがありそうだとわかってきたので、同時に実現可能性も調査するようにしていました。

このときはなにもかも手探りで、どれくらいの期間かかるかもわからなかったんです。サンプルを作ってくださる工場を探すのも大変でした……。
いざ蓋を開けてみると、サンプルができあがるまでに1年かかり、改善に3か月くらいかかっていましたね。

大原:「思っていたよりも長くかかった」という印象だったんですね。

福家:そのときは、『DRESS』の編集部で働いたり、個人でもWEB製作の案件をいただきながら化粧品作りを進めていました。

『DRESS』では営業をやっていたのですが、化粧品ブランドの社長にインタビューに行ったりメーカーに営業行ったりして、やりたいことやらせてもらいながら、たくさん学ばせてもらいました。

大原:個人でブランドを立ち上げるのって、とても大変なイメージです。今のお仕事にはどんな魅力があるのでしょうか?

福家:世の中に必要だと思うものを0ベースで作っていくことが、昔から好きなんですよね。とっても楽しいです。

高校生のときに学生団体を立ち上げたり、大学でも女子大生サークルを作ったりしていました。さあやさん(SHE代表・中山)がリクルートキャリア時代に起案して事業化した「うさぎノート」でインターンをしていたのですが、これも0からできたサービスですしね。

それから、がむしゃらに動くことで仲間が増えていくのも大きな魅力です。面識のない方が連絡をくれて、そこからまた新しいなにかが生まれたり……ブランドにとって共感してくれる仲間が増えることは、とてもありがたいことなんです。

3.  苦しいなかで見つけた「仲間」や「応援してくれる人」

大原:ブランドを運営していくために、福家さんが大切にされていることを教えてください。

福家:ブランドって、名だたる大企業が何百億ものお金と長い時間をかけて作っているもの。だから同じ土俵に立った勝負をいきなりすることは難しいと思っています。

[em]は認知を広げるフェーズにあるので、そこに重点を置いて動いています。SNSなどで知ってもらって反応をいただいてから、それをすぐにコンテンツ化することを大切にしていますね。

例えば、リアルタイムでお客さまの声を反映するために、Instagramのストーリーやコメントで反応をみて、次の日にはコンテンツにするというように。

こうした、一人一人とのコミュニケーションは今後も大切にしていきたいです。
発売後も使ってくれた方の声から、商品の改善をしていこうと考えています。

大原:これまでにぶつかった壁と、それをどう乗り越えたのか教えてください。

福家:ブランドを立ち上げるときは大変でした。煩雑で泥臭いことも多くて……でも不安は前に進むことでしか解消できないと思っています。
目的がある限り、乗り越えねばならない壁は続くと思って行動することでなんとか乗り越えている感じです。

大原:やはり立ち上げ時には、様々な葛藤があったんですね……実際に立ち上げてからはいかがですか?

福家:コスメという事業柄工場など色々な関係者の方がいるので、スピード感や予算感のバランスとも日々葛藤しています。

例えば「この容器で作りたい」という理想があったのに、日本では作れないという結論を出したことがありました。
そのときは、日本の工場すべてに電話したんですが、ダメでしたね。

もし製作可能な工場があったとしても、3回電話をしてようやく1通のメールが返ってくるくらい。本当はもっともっと商品を作っていきたいと思っているのに、とてももどかしいですね……。

乗り越える自信はあるけれど、どんな仕事でもやっぱり不安はあります。
そんなときは、「頑張っている限り、不安は必ず出てくるもの」と割り切ってやっているんです。
これをやればOKということは決めていなくて、ぜんぶ小さく試してみて取捨選択することが大切だと思っています。

課題が次から次に出てくるので、完璧にうまくいってるなと思えることってほとんどないのですが……。
常に完璧な状態で世の中に出そうとするよりも、反応や要望を聞いて改善していこうというスタンスで進めています。

大原:逆に、ご自身に前向きな変化はありましたか?

福家:自分のモチベーションは、事業を始めた頃からずっと変わらず、大好きな人たちとより大きくて新しい価値を作りたいというところです。
事業を始めてから気づいたのは、自分が思っていたよりも多くの人が応援してくれているということですね。
うまく行かないことも多いので落ち込むことも日常茶飯事ですが、「この辛さはたくさんの人類が経験している!」って思うようにしています(笑)。

私の役目は、事業に必要な資金と人を集めて、全体像を決めて、事業全体を前に進めていくこと。それが自分の得意なことだとも思っています。

まだまだ知識が十分じゃないことはいつだって不安ですが、立ち止まっているより動いてみて見えること、得られることの方が多いと思っています。

それに、SHEとの出会いも、私にとっては前向きな変化になりました。
特にいまの業務に直結している、阿部成美さんのブランディング講座、福田恵里さんのデザイン講座とパワポ講座は、本当に楽しかったですね。
SHEは、自分が1歩踏み出したい気持ちを後押ししてくれる場所ですし、応援もしてくれるし相談もできる仲間に出会える場所でもあります。

SHEオフィスでの1枚

4.  “好きなことをシェアしあえる人生”を目指して

大原:今、思い描いている一番の夢はなんですか? そして、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。

福家:今後5〜10年で描いている最終的なビジョンは、ミニコスメの市場を作って可能性を広げること。
いまのところ小売店の展開予定はないので、[em]の世界観をオンライン中心で広げていきたいです。

日本の化粧品市場では、「持ち歩きやすさ」「消費期限内に使いきること」を考慮した商品はあまり一般的ではないので……。

大原:素敵な構想で、聞いていてワクワクします! みのりさんがお仕事を頑張れる秘訣として、とっておきのリフレッシュ方法があれば教えてください。

福家:実は仕事をブランド一本にしてから3か月間、丸1日のお休みは取っていないんです。
あんまり休んでまでやりたいことがないというのもあります(笑)。
今が楽しいから、ずっとこうやってるんだろうなぁ……。

でも、どれだけ好きなことやっていても疲れはするので、空き時間でヨガをやったり映画を観たりしてリフレッシュすることはあります。
仕事でちょっと疲れたときは、買い溜めてた本をまとめて読んだり……リフレッシュの時間であっても、自然と事業につながっていますね。

海外でコスメのお店を見てまわるそうです!

大原:本当に今のお仕事が好きでいらっしゃるんですね! では、これだけは譲れない、人生で一番大切にしていることはありますか?

福家:人生のなかで、愛の総量を増やしたい!
好きなことを見つけて、好きな人とシェアしあえる人生がいいんです。人生の充実度や幸せは、最終的にそこに着地すると思っています。

好きな人たちと美味しいものを食べているときとか、好きなものをシェアしている瞬間。そういう瞬間が増えたらいいなって。

だから、シェアしたいと思える好きなものや、みんなに知ってほしい価値観をサービスとして世に出していきたいと思っています。

大原:最後に、今まさに「やりたいこと」に向かって一歩を踏み出せずに悩んでいる女性に向けて、メッセージをお願いします!

福家:レベルアップするまで待つのではなく、思いきって動いてみてほしい!
思いきって行動すれば、必ず応援してくれる人がいます
自分自身が思っているよりも、助けてくれる人は多いです。

SHEにはそんな人がたくさん集まっている印象ですね。イベントで1回会っただけの方も、SNSで連絡をくれたりして。

起業した今でも「私にはできないかも」と思うこともありますし、反対に「私って天才!」と思うときもあって(笑)。
正直その繰り返しです。

そんなとき仲間や応援してくれる人、助けてくれる人がいれば、どんどん前に進んでいけると思いますし、SHEは本当にいい環境だなと思います。

大原:福家さん、ありがとうございました!


▷編集後記

周りを巻き込みながら、パワフルに行動する福家さん。
華やかなイメージが強い「コスメ」や「ブランド」の世界ですが、その裏にたくさんの壁があるのも事実です。
彼女のブランドに対する想いや変化に触れ、こちらも背中をぐっと押してもらった気がします。
取材を終えて、[em]の今後が何倍も楽しみになりました!

みのりさんのような女性になりたい方はぜひSHEに遊びにきてみてください!

【取材】

SHEshares編集長 
大原光保子
上智大学社会福祉学科卒業(https://www.sophia.ac.jp/)「母と娘の関係/幸せの在り方」について研究。
「すべての女の子が自分らしく輝ける世界を作る」ために生きる。美容を通した国際協力を行う学生団体の立ち上げ、美容動画メディアの立ち上げ、ゼクシィ営業を経て、SHEに入社。夢は作家。
女性と文章とウイスキーが大好き。女性を幸せにしたい。男だったらめっちゃちゃらかった自信があります。
Twitter:@Sara25Mipo
退職エントリ:https://shares.she-inc.jp/posts/4771028
エモい自己紹介記事:https://shares.she-inc.jp/posts/4482913

【構成】

鈴木実香里(Suzuki Mikari)
新卒で金融関係のベンチャー企業に入社後、営業職として勤務。
結婚・出産を経て現在は、ライターとして活動しています。
女性の生き方の多様化に関心があり、“自分らしく生きていきたい女性”に寄り添う文章を届けたいです。
http://suzuki-mikari.tokyo

Instagram:@mikari_0104

【執筆】

SHEshares ライター 鷲見 まい
新卒で銀行員、教育系ベンチャーを経て、フリーランスに。
現在は、家族とともに「世代間のルーツを今に織り込む」サービスづくり、ベビーシッター会社のビジネスサイド、SHEsharesライターとして活動中。好きなライターさんは、菅原さくらさん、古賀史健さん。
人となりがにじみ出るインタビューを書けるようになるべく、日々奮闘しています。
1989年生まれ、4人姉弟の長女。2017年7月に長男を出産、2019年1月に第2子出産予定。
好きなことは「家族とおいしいご飯を食べること」
Twitter:@maaaito

 

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