あるがままを感じて受け入れる。ヨガメソッドを取り入れた「パラレルキャリアの築き方」

インタビュー

「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」を意味する、パラレルキャリア。最近、人生を豊かにする方法として注目が集まっています。

IT企業の営業職とヨガインストラクターという、全く違ったふたつの顔を持つ松田千枝さんも、パラレルキャリアの実践者です。
そんな彼女に、異なる業界でキャリアをスタートした経緯や、人生のなかで大切にしている価値観を伺いました。

パラレルキャリアに興味のある方必見のインタビューを、SHEshares 編集長・大原光保子と、SHEsharesライター・鷲見まい のタッグでお届けいたします。

SHEでは、パラレルキャリアを目指す方、週末に他の仕事をしてみたい方向けに、「週末起業家コース」のレッスンを開催します。
興味を持った方はぜひご受講ください!

まずは体験レッスンから↓

レッスン風景


目次

  1.  「感じたままの良さ」をシェアする
  2.  新しいものや知らないことを“試すスタンス”が、パラレルキャリアのきっかけに
  3.  新しいプラットフォームづくりを目指して
  4.  アップデートを続けた先に見えるもの
    編集後記

 

1. 「感じたままの良さ」をシェアする

大原:大学を卒業されてから、現在までのお仕事を教えてください。

松田:大学では国際関係を勉強していたので、新卒で公益団体の職員として国際協力事業に従事していました。その後、金融サービス業へ転職。
現在、平日の昼間はIT企業で法人向けクラウドサービス営業の仕事をしています。

それに加え、約7年前に取得したヨガインストラクターの資格を活かして、今では週末にフィットネスクラブでハンモックヨガのレッスン、平日は週1回オフィスワーカー向けのレッスンを行っています。今年からは、バイリンガルヨガ(訪日観光客も参加できるヨガスタジオ)のPRも担当しています。

大原:新卒時代も含めて、いくつかの異なる業種のお仕事をされていますが、お仕事を選ぶ上での共通点はあるのでしょうか?

松田たしかに業種はバラバラですが、根本はいつも変わりません。
「国を問わず、人が生活する上で便利だと感じてもらえるサービスを提供している仕事に関わること」を大切にしています。

でも実を言うと、自分がパッションを感じる瞬間や場所がわかるようになってきたのは、実際に社会人になってからなんです。
例えばヨガだと、シャバーサナ(※)をしていると気持ちいいとか、ヨガの後は仕事が捗るとか……自分が感じた良さを、体系的に学んで、他の人にもシェアしたいと思うようになり、ヨガインストラクターの資格を取得しました。

そこから、“個人の体質にもとづいた心身のバランス”に興味が出てきたんです。ヨガマットの上にいる以外の時間で、日常生活に役立つヒントやきっかけを伝えることがしたくて、1ヶ月間スリランカへアーユルヴェーダを学びに行きました。

今の会社は副業を推奨しているので、得意分野や趣味の延長で本業以外に起業している方も珍しくありません。自分のスキルを活用する多様な働き方が実現できる環境を、転職のときにあえて選択しました。

※シャバーサナ:屍のポーズ。全ての活動が静止しているように心身が静かにリラックスしている状態を保つ。肉体・精神の疲労を取り除く効果がある。
※アーユルヴェーダ:インドの伝承医学。自然豊かなスリランカには本格的なアーユルヴェーダ施設が多く、体質に見合ったオイルマッサージや食事が提供される。

アーユルヴェーダのドクターと。1ヶ月のIntensiveコース修了

 

2. 新しいものや知らないことを“試すスタンス”が、パラレルキャリアのきっかけに

大原:パラレルキャリアとしてヨガのお仕事を始めるときに、迷いや不安はありませんでしたか?

松田自分が実際にやってみて良いと思って、他の人に伝えたくなって始めたことなので、大きな迷いや不安はありませんでした。

大学から東京に出てきて、触れる情報量が増えたのが一歩踏み出せたきっかけかなと思います。このときに新しいものを知って、調べて、体感して、シェアしてという一連の流れを、何度も経験できたのは大きかったです。社会人になってからは、趣味で会社以外のコミュニティを持つようになったので、自然と公私のメリハリがつくようになっていました。

ただ、初めてのヨガのレッスンはガチガチだったんですよ(笑)緊張のあまり逃げ出したいと思うくらい。
今思えば、初めからスムーズにできていたらきっと続けていないかもしれないです。レッスン内容は毎回同じというよりは、その日の参加者の体調や季節に応じてアレンジするので、自分自身も学び続けることに楽しさを感じられたのでしょうね。

大原:パラレルキャリアを実践するなかで、変化したことはありますか?

松田ひとつの仕事だけをしていると、仕事以外で他の人とつながるのは難しいですよね。

パラレルキャリアだと、複数の居場所を通じて、自然に関わる人の範囲が格段に広がります。そうすると、自然といろいろな価値観や視点を知る機会が増えて、営業の仕事に活かされます。さらに営業の仕事で得られた感覚を、ヨガのレッスンで生徒さんとのコミュニケーションに用いることもできます。一見するとまったく異なる仕事のようで、根本は繋がっているんです。営業とヨガという双方の時間が、頭の整理と気持ちの切り替えを促してくれている気がします。

まさに、この相乗効果を実感する瞬間こそ、1つの仕事だけでは得られないであろうメリットであり醍醐味です。

IT企業でお仕事中の松田さん

 

3. 新しいプラットフォームづくりを目指して

大原:松田さんはSHEloves起業家コースも受講されましたよね。起業を考えたきっかけはなんだったのですか?

松田海外に行ったときに観光の隙間時間を見つけては、必ずと言っていいほど、現地のヨガスタジオのレッスンに参加しています。そのローカル独自の雰囲気や文化を体感できる貴重な機会です。
ただ、事前の情報収集だったり、念のため現地でスタジオにコンタクトしたり……という手間を、もう少しコンパクトにしたいなって毎回感じていたのがきっかけですね。

そのときに「日本でも、観光客の人が空き時間にヨガやフィットネスを体験できるサービスに繋げるプラットフォームがあればいいな」と起業を意識しました。

SHEのことは、青山の起業コミュニティ(A-CROSS)で活動しているときにたまたまWeb媒体で知りました。その後、代表の中山さんにお会いして、SHEの理念を聞く内にどんどん惹かれていきました。実はSHEloves起業家コースを受講する前に、SHElikesで石山アンジュさんが講師のシェアリングの講座も受講したんです。

SHEloves起業家コースが始まると聞いたときには、すでにSHEのファンだったので「ここで起業について学びたい!」と思って受講を決めました。

大原:2ヶ月の起業家コース、大変だったポイントはありますか?

松田お恥ずかしい話なんですが、事業内容や経営理念をざっくりとしかイメージしていなかったんです。だから、最初はそれらの言語化に苦労しました。

そんな中、一緒に学ぶ仲間にすごく助けられましたね。パワフルな女性が多くて、とても刺激を受けました。

起業したいという想いはあったけれど、一人でやるのはやっぱり心細いし、よくわからない。仲間がいると気持ちのシェアができて、士気を高めることができたんです。
さらに新しい情報も得られたりして。このおかげで、短期で小規模で事業を始めたいなど、ふわっと思い描いていた事業を言語化できました!

スキル的なところだと、スライドデザインも参考になりました。
すぐに現場で活用することができ、「私ってこんなにすぐ変われるんだ」って嬉しくなったし、何より楽しかったですね。自分でウェブサイトを構築できるツールがあることも衝撃でした。

大原:今後の目標と、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。

松田直近の目標は、「オンとオフの隔たりなく働くスタイル」をさらに実践していくことです。
会社に所属しながら“個の強み”を生かす働き方を実践するなかで、「どう働くか?」よりも「どう時間を使うか?」を考えるようになってきたんです。

結婚をきっかけに独身時代のライフサイクルが変化したので、とにかく時短料理や隙間時間でできる家事テクを習得するなど、日々の過ごし方を工夫するようにもなったのもこの1つですね。年齢を重ねたり環境が変わったりしても、それに囚われずに自由に活動していきたいと思っています。

Girls in Techのセッション内でのPitch登壇

 

4. アップデートを続けた先に見えるもの

大原:起業されるとさらに忙しくなりますよね……リフレッシュ方法があれば教えてください!

松田良くも悪くも「しすぎない」ことは意識しています。

ひとつのことだけに偏ってしまうと、歪みが生じる。例えば、好きなことでも夢中になり過ぎると、リミットを越えて心身の不調が出ることもあります。そんなときは、夢中になっていることから少し距離を置くなど、“コンディショニング”を意識することが大切だと思います。

私は食べることも大好きなので、基本的には我慢はしませんが、疲労を感じたときにはきちんとコントロールするようにしています。休日には夫とゴルフに行くこともあれば、思いっきり休むこともあるんですよ。

ヨガのポーズでも意識しているのですが、日常生活でも完璧にこだわらず、自分の快適なポジション、その時々で居心地が良いと思える呼吸がベストと思っています。

大原:これだけは譲れない、人生で一番大切にしている心構えはありますか?

松田 アップデートし続けることです!

例えば、一定の期間以上今の会社にいて辛いと感じているのであれば、無理して合わない環境にい続ける必要はなくて、自分に合った場所を選べばいいと思うんです。
全員がこうあるべきなんてないから。

人それぞれですが、私の場合、転職も“合う場所探し”でした。
違和感や、時には絶望を経験して、そこからジャンプアップするように自ら環境を変えたんです。

決めるのは早い方なので、直感で動いてしまうこともあるんですけどね(笑)
でも、振り返るとそのおかげで今の私があると思っています。

大原:最後に、SHEsharesの読者へひとことお願いします!

松田何かを始めるとき「自分にはできないかも」とか「失敗したらどうしよう」とか、一歩踏み出すことをためらってしまうこともあると思います。

でも実は、“迷っているとき”こそがベストなタイミング!
とはいえ、「今じゃない」とはっきり思うのであれば、動かない方がいいです。
迷っているときには、好きなものを食べて、動く!
とにかく色々試した結果、最終的には自分が「これでいい」と思えることが見えるんじゃないかな。

ヨガも同じで、内側から気持ちいいと感じるままのポーズでいいんです。
人それぞれ合うものがあるので、その人が、自分が快適で居心地がいいと感じるままに選ぶことが大切だと思います。

大原:松田さん、ありがとうございました!

興味が出た方は、ぜひ体験レッスンへ↓


▷編集後記

自分の感じたことを受け入れ行動することで、道が開けると教えてくれた松田さん。熱いパッションが宿った口調も、どこか優しく心地よいものでした。
完璧にこだわらずあるがままの姿を認めることで、人生を豊かにしてくれるヒントが見つかるかも知れません!

【インタビュアー】

SHEshares編集長 
大原光保子
上智大学社会福祉学科卒業(https://www.sophia.ac.jp/)「母と娘の関係/幸せの在り方」について研究。
「すべての女の子が自分らしく輝ける世界を作る」ために生きる。美容を通した国際協力を行う学生団体の立ち上げ、美容動画メディアの立ち上げ、ゼクシィ営業を経て、SHEに入社。夢は作家。
女性と文章とウイスキーが大好き。女性を幸せにしたい。男だったらめっちゃちゃらかった自信があります。
Twitter:@Sara25Mipo
退職エントリ:https://shares.she-inc.jp/posts/4771028
エモい自己紹介記事:https://shares.she-inc.jp/posts/4482913

【執筆】

SHEshares ライター 鷲見 まい
新卒で銀行員、教育系ベンチャーを経て、フリーランスに。
現在は、家族とともに「世代間のルーツを今に織り込む」サービスづくり、ベビーシッター会社のビジネスサイド、SHEsharesライターとして活動中。好きなライターさんは、菅原さくらさん、古賀史健さん。人となりがにじみ出るインタビューを書けるようになるべく、日々奮闘しています。
1989年生まれ、4人姉弟の長女。2017年7月に長男を出産、2019年1月に第2子出産予定。
好きなことは「家族とおいしいご飯を食べること」
Twitter:@maaaito

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