「好き」という熱量が最強の原動力。スピーチで人生が変わった千葉佳織さんの第2ステージ

インタビュー

「好き」という熱量が最強の原動力。スピーチで人生が変わった千葉佳織さんの第2ステージ
株式会社ディー・エヌ・エーに勤める傍ら、スピーチライターとして企業や教育機関、個人のお客様にスピーチコンサルティングを行っている千葉佳織さん。

高校時代に2回、大学時代に1回と、過去に3度も全国弁論大会で優勝経験を持ち、2013年にはミス慶應SFCコンテストでグランプリを受賞。
誰が聞いても華々しい人生を歩んできたように思える千葉さんですが…?

「スピーチライターになったのは、何もかも失ってどん底に落ちてしまったことがきっかけなんです」

インタビューの冒頭でそんな風にお話しを始めたとき、想像もしなかった言葉に取材チームの私たちはドキリとしてしまいました。

苦悩の末に「スピーチが誰よりも好き!」とキラキラに笑える今を手に入れた千葉さんにお話を伺いました!
そんな千葉さんの講座はSHEでも開催します。ご興味ある方は以下の詳細を覗いてみてくださいね。

スピーチライター 千葉 佳織
北海道札幌市出身。高校在学中、弁論(日本語スピーチ個人競技)に出会う。2011年世界平和弁論大会にて優勝、2012年全国高等学校弁論大会にて優勝し内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞を受賞。慶應義塾大学に入学し、在学中、2015年全国青年弁論大会一般の部にて優勝。全国弁論大会で3度の優勝経験を持つ。 その他、2013年ミス慶應SFCコンテストでグランプリを受賞。BSフジ『BOAT RACEライブ』インタビュアや、BS朝日『Live Nippon』お天気キャスターなどを務めた。 現在、株式会社ディー・エヌ・エーに勤める傍らスピーチライターとして企業や教育機関でスピーチ講師やスピーチコンサルティングを行う。

アナウンサーになるために捧げた大学生活。こんなはずじゃなかった

―まずは、どのようにしてスピーチライターのお仕事をスタートさせたのか教えてください。

ざっくり言ってしまうと、いろんなことがあって…。「もう失うものはないし、変わりたいな」と思ったタイミングがあったんです。その時に、これからは自分が本当に好きなものをやっていきたいなと思って。

自分が一番好きなものを考えたら、間違いなく「スピーチ」だった、というのが、今のように仕事をしている一番の理由です。

―「もう失うものはない」なんて感情を、そんな若さで経験したのですね。一体、どんなことがあったのかお聞きしても良いでしょうか?

私ずっと、アナウンサーになりたかったんです。

その夢を叶えるためにミスコンに出たり、学生キャスターをやったり…本当に、大学時代のすべてをアナウンサーになるために捧げてきました。

にもかかわらず、全国の30局ものテレビ局を受験して全部落ちてしまったんです。

周りからの期待に応えられず、、その時に私から離れていく人もいたり、ネットで陰口のようなことを書かれたりもしました。

そんな大きな挫折を味わって、「23年間で描いてきた人生のプランを一回白紙に戻す勇気を持とう」と思ったんです。

―挫折の先に、もともと強みだった「スピーチ」との再びの出会いがあったんですね。千葉さんは過去に3度も全国弁論大会で優勝したという素晴らしい実績をお持ちですが、その背景についても気になります。

高校の時に、担任の先生が弁論部の入部者を募っていたのですが、そのとき「全国大会で優勝すれば、良い大学に入れるぞ」と言っていたんですね。今思うと理由も理由なのでお恥ずかしいのですが、それで飛びついたのがきっかけなんです(笑)

簡単に説明すると、弁論は「7分間の日本語のスピーチ」のことで、原稿を自分で作成して、それを暗記して、複数人の審査員の前で発表します。採点基準は論旨が60点、表現が40点。平均点で順位を競う競技です。

実際に弁論をやってみると、すごく魅力的でした。

人前で自分の考えを伝えて、それをじっくり聞いてもらい、影響を与えることができるんです。

そんな風に、きっかけは何であれ弁論の世界にのめり込んでいきました。

弁論大会での千葉さん。いきいきとしたこの表情から、弁論に対する熱量が伝わってきます

もう何も怖くない。「好き」に正直になって見つけた今のワークスタイル

―お話を現在のことに戻して伺います。DeNAに勤務しながら、個人でもスピーチライターとして活躍する現在のスタイルは、どう確立していったのでしょうか?

アナウンサー以外の道を考えてみようと思ったときに、新しいことに挑戦する雰囲気のあるDeNAに魅力を感じました。

ちょうど2017年に社内で副業が解禁になったこともあり、前からやってみたかった「スピーチライター」の仕事を個人でやってみようと思いました。

―個人でコンサルティングのお仕事をはじめる時、不安はありませんでしたか?

もちろんありましたが、「自分にはまだできないかも」と不安を抱くのではなく、「私それできます!」と先に周りに言ってしまうことにしました。そうすることである意味自分を「できる」と思い込ませて、期日までに自分を成長させられるように追い込むスタイルで努力していると、できることの幅が広がりました。

そうやって個人でスピーチライター・スピーチコンサルティングの実績を少しずつ積み上げていった結果、今年の10月からDeNAの中ではじめて、採用やイベントに関わるスピーカーの育成を行う仕事を担うことになりました。副業だけでなく本業でもスピーチに関わらせていただくことになったんです。

―すごい!好きだから続けてきたことが本業にもなるって、自由な働き方を目指すミレニアル世代にとってはまさにロールモデルです。どんな風に会社に認めてもらったのですか?

個人でスピーチライター・コンサルティングの仕事をしているといった実績もそうですが、なにより熱量が伝わったのだと思います。

社内で「人前で上手に話せる人が増えるとこんなに良いことがある」とプレゼンして、その熱意を伝え続けていたら、早く受け入れてもらえました。新しい挑戦に寛容なDeNAの社風ももちろん大きな要因です。

千葉さんが持ち歩いている自由帳とノートたち。自分の考えていることを言葉にして書き出しながら、夢を叶えるための道すじなどを整理しているそう。「これをやってるときが一番リラックスしてるかも。変なんですよ私(笑)」と照れる姿がチャーミングでした

「話す」は特別なことではないからこそ、コツをつかむと大きく変わる

―ではここから実践的な部分について伺いたいです!千葉さんのスピーチコンサルティングでは、どんなサポートをしてもらえるのでしょうか?

コンサルティングでは、まず「何を伝えたいか」から掘り下げていきます。そのためには、「伝える相手にどんな風に感じてほしいのか」を次に一緒に考えて、言葉を作っていきます。

例えば何かモノを買ってもらうためのスピーチやプレゼンなのだとしたら、「どうしてその人が売る必要があるのか」を、ストーリーで相手に伝えてこそ魅力が通じるんです。

でも、その人らしさが分からないコミュニケーションは意外に多いと思います。

これは、スピーチやプレゼンに限らず、日常のすべての会話に当てはまることで。

話すって結局、一日のうちに何時間もしている行為ですよね。。それが一対一なのか、複数なのか、会場が広いのか、聞き手との距離が狭いのかだけの違いで、気をつけると大きく変わるポイントは共通するものも多いです。

―たしかにこうしてお話を伺っていると、千葉さんがどうして今スピーチライターという仕事を選んだのかがすごく納得できます。これも、千葉さんにしかないストーリーをきちんとお話ししてもらっているからですもんね。

私は「全てのストーリーが特別である」と思っています。成功した話だけではなくて、ネガティブなストーリーも共感してもらえることもあります。

スピーチライター・コンサルティングをしていると、自分の経験や価値観に自信が無い人にもお会いします。そのような方にも「あなたにしか伝えられないことが必ずある。ご自身が思う強みだけではなく、弱みも発信できるようになって、チャンスを掴んだり、応援者を増やしていきましょう」と普段から伝えています。

―スピーチやプレゼンもそうですが、千葉さんにノウハウを教えてもらうことで「普段の話す行為さえも強みに変えられそう!」とワクワクしてきました。

ありがとうございます!今は誰もが個人で発信できて、個人にファンがつきやすい時代だと思います。だからこそ、一人ひとりがどういう経験に基づいて、何を考えてきたかを伝えられたら、その人に共感する人が増え、チャンスや可能性に満たされ、本人が発揮できるバリューも変わってくると思うんです。

なかなか取り柄を見つけられなかった中で、自分が「話す」技術によって可能性やチャンスを得てきた一個人なので、そのおかげで自分の人生が豊かになったと実感しています。

―となると、人前で話すノウハウを学ぶことで、ミレニアル世代の女性たちが変われることってたくさんありそうですね。

もちろんです!今回のSHEの講座でも、「自分が何を思っているか」、「どんな背景でそうなっているのか」を言語化して、想いを伝えるためにストックしていくワークをみなさんとやってみようと思っています。

―最後に、SHEshares読者のみなさんにひとことメッセージをお願いします!

「好きという気持ち」は、人間が努力で得られないもののひとつです。だからこそ、今「好きという気持ち」があるとすればそれは本当に貴重な、素晴らしいもの。技術や優秀さよりももっと稀有な、いちばん価値のあるものだと思っています。

ご自身がいろんな経緯で手にした「熱量」を大切にしてほしいです。熱を持てるものがあるのならば、それに勝てるものはないと思ってほしい。私は「熱量」が何にも劣らない最大の原動力になると、信じています。

挫折を乗り越えて、「好き」に正直な人生の第2ステージを突き進んでいる素敵な千葉さん。
SHEでは、そんな千葉さんから人前で話すときのポイントを教えてもらえる講座を用意しました!

▼詳細はこちらからご確認ください。

https://likes.she-inc.jp/

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