【働き方は手段】フリーランスだったわたしが、会社員になった理由

コラム

こんにちは、副業家(パラレルワーカー)の野里和花(@robotenglish)です。

本連載は新卒フリーランスを経て、自分が活きる働き方を実現したわたしが、『理想の働き方を実現するために』をテーマに、経験やそこで得た教訓をもとに、好きを仕事にしたい人や自分の個性を活かしたい人・もっとやりがいある仕事を手に入れたい人に向けて、執筆しています。

 

連載第1回”「フリーランスってすごいことじゃない」元新卒フリーランサーの独立経緯”で紹介したように、わたしは、大学在学中に誰しもが一度は考える「就活」をスルーして、そのまま新卒フリーランスになりました。

 

しかし、現在、わたしはITベンチャー企業Ponnufのメンバーです。つまり、会社員です。

 

フリーランスとしてある程度収入も安定した。仕事の幅も広がった。自分の得意も理解してきた。ーーーわたしは、そんなタイミングで、就職することにしました。

 

今回は、フリーランサーだったわたしが、どうして会社員になることを選んだのかをお話したいと思います。

 


目次

  1.  フリーランサーだったわたしが、就職を意識する
  2.  マイナスイメージしかなかった会社員
  3.  目的がクリアになったとき、自分の道が定まった
  4.  目的、目標、課題。悩みを細分化して、自分の気持ちと向き合おう
  5.  パラレルワーク、副業、複業という働き方

フリーランサーだったわたしが、就職を意識する

 

連載第5回では、「単に不安や悩みを口にするのではなく、しっかりと向き合って、目的や目標、タスクへと落とし込みましょう」という話をしました。わたしもこれが苦手で、なかなか、迷走の渦から抜け出すことができなかったのだなと思います。

 

そんなとき、フリーランスの友人複数と、ある地方の地域おこしのプロジェクトにモニターとして参加する機会を得ました。

 

ちょうどその2カ月くらい前から、ずっと「なんとなく不調だなあ」という沈んだような気分がつづいていて、それを払しょくしたいという気持ちもあっての参加でした。気心のしれた友人たちとの旅はここちよく、楽しく、学びがあり、とても充実した時間を過ごすことができました。そして、すこしずつわたしのこころにも活力が戻ってきました。

 

そんなとき、ふと、気づきました。

「あれ、わたし、ずっと会社のことを考えている…」

 

当時、わたしは千葉県富津市金谷のコワーキングコミュニティ「まるも」の店長を務めており、その運営元である株式会社Ponnuから、多くの仕事を請け負っていました。単なる業務委託以上に、関係性は深かったと思います。まだベンチャーと呼ぶにも小さすぎる会社で、やっと社員の採用を始めた、というくらい。

 

求人が出されるとき、有難いことに社長から「もしよかったら、社員にならないか」とお声がけしていただきました。社長のことはよく知っていて、友人のような関係であったし、会社が提示する条件もとても良いものでした。ですが、わたしのこころは揺れることはあっても、「会社員になる」という方向に傾くことはありませんでした。

マイナスイメージしかなかった会社員

 

そもそも、「なんか違う」という直感を信じて、大学3年時に就活を辞め、新卒を捨てるという選択をとったわたし。いくらいい条件が並んでいても、自分の気持ちが昂らないのであればきっと就職することはなかったと思います。

 

また、会社員に対して、マイナスイメージをもっていたことも、わたしの会社員になるという想像を鈍らせる一因になっていました。地元で先に就職した友人の話を聞くと、どうしても、「やりがい」や「わくわく」がまやかしであるように感じました。

 

新卒でフリーランスになり、周りはフリーランサーばかり。なかには、新卒で就職をし、しばらく会社員を務めていたものの、人間関係で悩んだり体調を崩したりで辞め、独立を選んだという話も少なくありませんでした。もちろん、「ブラック企業で消耗した。もう会社員にはなりたくない」という話も。

 

それが一般論ではなく、世の中にはいろんな会社員がいるのだから、と分かってはいたもののどうしてもデメリットが先に浮かぶような状態でした。

 

大学在学中から、フリーランスになっても、ずっとそんな状態でしたが、やはり、自分を突き動かすのは「他人の声」ではなく「自分の気持ち」だと実感する出来事が起こります。

 

目的がクリアになったとき、自分の道が定まった

 

正社員にならないかと声をかけてくれる素敵な会社がある。でも会社員に対してのマイナスイメージがある。でもフリーランスでこの先もずっとやっていけるのだろうか。でも会社員でしっかり働き、責任を果たすことができるのか。でも、でも、でも………。

 

不安や悩みばかりが重なり、解決の糸口を見つけることなく同じ場所を行ったり来たり。不調であった理由はここにもあったと思います。

 

環境を変える、というのは、移動を好むわたしに合ったのでしょう。はじめて訪れた土地で、1週間を過ごすうちに、「あれ、わたし、ずっと会社のことを考えている…」ということに思い当たりました。

 

地域おこしをひとつの事業にしている株式会社Ponnuf。個人的にも興味があり、スペース運営に携わる者として、地域おこしの事例を勉強したいという気持ちが強くありました。そこでは、様々な観光地や施設などを訪れ、行政の担当者の方から、直接お話を聞く機会がありました。その中で、わたしはずっと会社が行っている事業や、その拠点と照らし合わせて話を聞いていました。

 

それに気付いたとき、その会社が行っている事業に愛情をもっていることを感じ、わたしの能力が活きるのであればコミットしたいと思いました。会社員がどう、働き方がどう、というよりも、まずさきに自分の目的がはっきりしたことで、手段としての会社員を選んだ、というわけです。

会社員でも自分らしくデザインしたい

 

実際に会社員になってみて、フリーランスと同じようにメリット・デメリットを感じています。

 

ただ、漠然と抱いていた会社員へのマイナスイメージというものはなくなりました。自分でやってみてこそ、やはり、周りの意見というのは参考適度にしかならず、それはその人個人の問題であって、結局は自分がどうしたいか・なにがしたいか、の方がずっと大事なんだな、と。

 

また、わたしは旅ライターからスタートしたほど、旅行が大好き。会社員になれば、それも控えなくちゃいけない……、と思っていましたが、(周りの人々の助けもあって)2カ月に1回ほどは旅行に出かけています。以前より金銭的な余裕がある分、出かけやすいくらいです。

 

副業も行っており、自分のスキルを伸ばすチャンスを、本業以外でも創出できていることにも喜びを感じています。

 

「会社員だからできないかもしれない」「会社員だからだめなことが増えそう」

それは、ただの言い訳でした。

 

現状を受け入れたうえで、それをどう楽しむかは、自分の見せ所でもあります。

パラレルワーク、副業、複業という働き方

昨今、働き方の多様化で、パラレルワークや、副業や、複業といった言葉も耳にする機会が多くなってきましたね。わたし自身も、このように、メディアでの記事やTwitterを通して、パラレルワークやフリーランスについて発信を行っています。

 

それらは、いまの自分の現状を比べたとき、とても真新しく・輝いて見える、という人もいるでしょう。

 

ただ、新しい、とか、格好いい、とかではなく、「自分らしい」とはなんなのかをまずは考えてみてください。

 

働き方はあくまで手段でしかありません。自分の気持ちをアウトプットできる場、やり遂げたいこと、などの目的が先にあって、おのずと手段はついてくるもの。

 

焦らずに、まずは、「自分の理想の1日って、なんだろう?」という想像からでもいいので始めてみてください。

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