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都会と田舎のいいとこ取り?二拠点居住に憧れるあなたに向けた心得

コラム

「二拠点居住」
最近、雑誌やテレビの特集でも目にするこの言葉に、あなたはどんなイメージを持っていますか?
「定年退職後っていう印象だなあ」「都会に住んで週末に田舎過ごすみたいな?」
筆者もとあるマンガで、主人公の両親が「二拠点居住」する場面を見て、「野菜作って、薪で火を起こして、いいな……」と遠い目をしたものですが、具体的には分からない。
「二拠点居住」って、いったい何なのだろう?それは、都会で頑張るあなたにもやさしい、いいとこ取りのライフスタイルだったのです。

二拠点居住とは

「二拠点居住」とは言葉の通り、2つの生活の拠点を持つこと。具体的には、都会に生活拠点がある人々が、週末や1年のうち一定の期間を地方などの農山漁村、いわゆる田舎町で過ごす生活様式を表しています。
これまでは特に、定年退職後のリタイア層に多く見られていたこの「二拠点居住」。近年では、共働きや子育て世帯といった家族形態から、フリーランスや自営業など、働き方も様々な現役のビジネスパーソンにも「二拠点居住」を実践する方々が現れ、新しいライフスタイルとして注目されているのです。

もちろん「二拠点居住」をする理由も十人十色。『ほんのちょっと息抜きができる場所が欲しい』『子供たちを自然に触れさせたい』『田舎暮らしに憧れていたから』都会の便利さは捨てがたいけれど、理想の暮らし方をしたいというニーズに、「二拠点居住」というライフスタイルは応えてくれるのです。
一方で「二拠点居住」は、地方行政にとって地域活性化という現実的な側面も。少子高齢化や人口減少などの対策として、行政が「二拠点居住」希望者に対して空き家の改修費を補助するなど、受け入れる側の地域として暮らしをフォロー・推進していることも、「二拠点居住」発展の背景に見られます。

二拠点居住、リアルな『ほんとのところ』

ここまでの説明で、なんとなくイメージは湧いてきたでしょうか?都会の毎日に疲れた筆者も、調べれば調べるほど自然の空気が恋しくなりました……。それだけ人々を魅了する「二拠点居住」。ここでは実際に、二拠点居住を経験された方々の声を踏まえてメリット・デメリットをまとめてみました。

二拠点居住のメリット

  • 現在の生活基盤を維持したまま、新しいライフスタイルが実践できる

    「十分な収入(仕事)はあるのか?」「これまで築いた人間関係はどうなるのか?」田舎に暮らしたいと思った時、都会での暮らしとの比較が、多くの人のネックになるでしょう。けれども「二拠点居住」なら、現状の職場で働き続けながら、小旅行気分でリフレッシュできる場所がある。そんな新しいライフスタイルを実現できるのです。

  • 都会の遊びと田舎の遊び、子育て環境もカスタマイズできる

    遊園地や動物園、水族館に映画館も電車一本。都会には子どもたちを魅了する遊び場に気軽に連れて行ける便利さがあります。そして田舎には、都会ではお金を出しても買えない経験が溢れているのです。虫取りに魚釣り、川遊びや畑づくりなど、生き物や自然にたくさん触れて、興味をのびのびと育てられる。幼少期の興味を広げる体験は、「二拠点居住」ならではのメリットですよね。

  • 田舎の良さと都会の良さ、両方の利点を楽しめる

    都会で暮らしていると当たり前になっていたことに、離れることで気づく魅力がある。田舎への旅行だけではわからなかった魅力に、暮らすこと気づく魅力がある。それは交通網の発達や生活圏の充実かもしれません。開放感や美味しい食べ物かもしれません。どこに「二拠点居住」するかによっても、その魅力は多種多様です。そうした気づきが、きっと、これまでの毎日をもっと楽しめるものにしてくれるのです。

二拠点居住のデメリット

  • 住居の管理、移動時間や交通費などあらゆるコストがかかる

    ここについては後述の『二拠点居住のコスト』にて説明します。

  • 地元住民の理解を得られないリスクがある

    「二拠点居住」というライフスタイルに関しては、週末だけや一定期間など、個人の要望によって自由にカスタマイズして実践できます。そこでネックになるのが、田舎で暮らすうえでのご近所付き合いです。
    地方であるほど、町内会の行事参加や協力金など、その土地ならではの関係性やルールが存在します。「二拠点居住」だから、平日はおらず連絡も対応もできない。その土地では当たり前のルールを遵守できず、信頼関係構築の難易度がとても高くなってしまうことがあるのです。
    こうしたライフスタイルゆえに地元住民に理解を得られないリスクがある、ということもしっかり認識しましょう。

二拠点居住、具体的にどうすればいいの?

「二拠点居住って大変そうだけど魅力的……」「メリット・デメリットを考えても、やっぱりしてみたい!」
それでは「二拠点居住」を実践するために必要なコスト、準備はどのようなものがあるのでしょうか?

二拠点居住のコスト

  • 住居の管理コスト

    都会と田舎の「二拠点居住」において、住居に関する費用は単純に考えて倍になりますよね。さらにこれまで空き家だったものを居住先にした場合、掃除や修繕費、メンテナンス代でじわじわ積もってゆくでしょう……。

  • 交通費・移動時間のコスト

    毎週末、はたまた一定期間は人それぞれですが、その度に離れた家に家族全員で移動するとなれば、それ相応に多額の交通費がかかることも意識しましょう。コストを下げるために車で移動するとなれば、飛行機や新幹線よりも時間はかかります。交通の不便な場所であれば、どの交通費はかかり時間もかかる。そうして時間とお金のバランスも鑑みて、居住先の立地を選ぶのは重要かもしれませんね。

二拠点居住するために必要な準備

  • 二拠点居住する目的、理想の形を明確にする

    メリットやデメリット、コストを鑑みても、二拠点居住は簡単に決められることではないでしょう。家族がいる場合はなおさら、しっかり理解してもらったうえで実行しなければ、協力を得られず計画が頓挫してしまうかもしれません。「こんなところに住みたい!」「こういう理由で住みたい!」という明確な考えを持って伝えましょう。

  • 支援を行う自治体や補助制度、二拠点居住経験者の声をリサーチする

    冒頭での「二拠点居住」の説明で軽く触れましたが、「二拠点居住」にはその実行を支援・サポートしてくれる自治体や補助制度が存在します。どうしてもコストがネックになってしまう「二拠点居住」です。居住先の地域選びや物件探しの際には、こうしたサポート体制も参考にしてみると良いでしょう。
    また、「二拠点居住」希望者は物件探しの際に、大家さんにとって変わった居住スタイルを提示するわけなので、決定を渋ることも往々にしてあるでしょう。こうした場合も自治体はもちろん、「二拠点居住」経験者である先輩の声を参考に進めれば、スムーズに進むかもしれません。

  • その土地で頼れる存在、関係性を作る

    デメリットにて触れた通り、この「二拠点居住」というライフスタイルにおいて、地元住民の理解が大変重要になってきます。買い物場所や工事業者の情報網などは、その土地での大事なライフラインです。こうした情報をくれたり、困った場合に頼れる関係性は、意識して事前に構築しましょう。
    また自分自身が居住先に不在の場合の連絡方法に関しても、能動的に連携するなどその土地のルールに則って準備しましょう。

近年、ライフスタイルが多様化していくなかで、多くの人の目に魅力的に映るであろう「二拠点居住」。一方で、そのリアルを調べれば調べるほど、理想に対するそれ相応のリスクとコストがあることも、意識しなければいけないと感じました。実現したいライフスタイルが叶うだけでなく、あたたかい空間を地域の方々と共創できるものとして「二拠点居住」がある。それはきっと、想像以上の価値を、あなたの人生に、あなたの大切な人たちの人生に与えてくれることでしょう。

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