【青木想 連載 Only Oneなキャリアのススメ】「スキルがなくて将来が不安なあなたへ」

SHEの皆さん初めまして。青木想と申します。SHEではお金のセミナーの講師をさせていただいているので、お会いしたこともある方もいらっしゃるかもしれないですが、簡単に私の自己紹介をさせてください。

 私は、新卒の時はリクルートで事業計画や経営戦略立案の仕事をしていました。途中で入社4年目と6年目の時に女の子を出産して、2児のワーキングマザーとして働いていたこともあり、結局リクルートには9年間在籍しました。

そこから、転機が訪れたのは3年ほど前。結婚生活がうまくいかなくなり、離婚をしたことを機に、自分のキャリアを考え直し、全く畑違いの外資系保険会社に転職。2年間のフルコミッションの営業を経験したのち、この2月に株式会社Loveableという会社を起業いたしました。今はお客様の資産形成に関わるマネーデザインの仕事と、リクルート時代の経営企画の仕事を主にベンチャーの経営支援をする仕事をさせていただいています。

 私は、結婚して、出産して、離婚して、転職して、起業する、という人生に起きる大きな決断を、たまたま社会人からの10年間で経験しました。その結果、今は、母でもあり、一家の大黒柱でもあり、起業家でもあり、独身女性でもある、という極めて「社会的にユニセックス」な存在になったんだなぁと思うんです。そんな私だからこそ、今を生きる女性の皆さんに少しでも何かお役に立てることがあるのではないかと思い、今回記事を書かせていただきました。

 今回のテーマは「スキルがなく、今後社会で生きていけるか不安だけど、やりたい事も特にないので、なにをすれば良いかわからない」というお悩みです。何か少しでもヒントになることがあれば幸いです。

⒈ 個人の時代においてスキルは必須

 まず、もし今何もやりたいことがないのであれば、今いる会社で、ベースとなるスキルを磨くことがとても大事になります。これから個人の時代になれば、ベーススキルが1つ、2つはあることが前提となっていきます。そうなった時に”自分は何屋か?”を明確に伝えられるように、スキル習得のゴール設定をすることはとてもよいと思います。

 私自身も、一番最初に経営企画として収支管理の部署に配属された時は、エクセルも好きじゃないし、毎日同じところに座って、ほとんど会話のない仕事が嫌で仕方なかったんです。(笑)でも、異動もまだできないし、辞めるのにはもったいなくて、結局やり続けた結果、今はそれがとても強力な武器となっています。ですから、やりたいことがないのであれば、まずは目の前の仕事でスキルを徹底的に磨く、というのは、極めて基本的なことではありますが、大事なことだと思います。

 ただ、磨くスキルが本当に武器になるようなものか、という判断は必要です。例えば、そもそもあまりオリジナリティのきかないような仕事、汎用性のない仕事は、いくら上手くなったところで、誰がやっても同じになってしまいます。でも、例えば、経理業務や、人事労務など、専門性の求められる仕事は、社内では目立たない仕事ですが、実際に一歩外に出ると、どんな会社でも必要な仕事なので活用範囲が広かったりします。

また、経理業務は税理士、会計士、人事労務は社労士、というように、その先にプロフェッショナルの仕事もあります。今の仕事を極めた先に、将来的にどんなプロフェッショナルと言われる仕事に繋がるのか、それをイメージしながら自分のスキルアップをしていくことは大事だと思います。

⒉ 自分のスキルの価値を定期的にチェック

 なぜちゃんとイメージすることが大事か、というと、どうしても一つの会社にいると、スキルアップのイメージが、役職が上がること、とセットになって考えられがちだからです。確かに、もともとスキルと役職がセットで上がるような仕事、例えばコンサル系の仕事のように、高い専門性の求められる領域であれば、スキルが上がることと、役職が上がることはリンクしているため、比較的スキルアップのイメージはしやすと思います。でも、大抵の企業の場合は、今の仕事のスキルアップと役職が上がることは必ずしもイコールではありません。

どちらかといえば、役職が付くことは、マネジメントスキルという別のスキルを身につけること、と考えたほうがよい場合もあります。そうなると、自分の今の仕事の延長線上にどんなスキルセットがであるのか、なかなかイメージがわかないこともあるでしょう。ですから、そういう場合には、自分の今の仕事で身につくスキルが、社外に出た時にどんな価値を生み出せるのか、定期的に確認する必要があるんです。

私のリクルート時代の同期などは、よく定期的に自分のデータを転職サイトなどに登録して、どんな求人案件がくるのか、調べている人もいました笑。でも、これは一番手っ取り早く自分の市場価値を判断できる方法だったりするのです。もし今の仕事でどんなスキルが身につくのか、またどんなスキルがあればもっと価値が上がるのかかが知りたければ、転職サイトの転職情報を、その指標を測るモノサシとして活用することもありかもしれません。

⒊ 戦闘力は「経験」×「俯瞰力」で上がる

 ですからスキルはとても大事なんです。でも、実際にはスキルは前提で、そこにプラスαをいくつも積み重ねていかないと、現場では活躍の範囲が狭まってしまうのも事実です。そうなった時に重要なのは「経験」と「俯瞰力」だと思っています。

 スキルはロールプレイングゲームに例えるなら、武器と同じです。武器は戦いには必ず必要です。でも武器だけでは強くなることはできません。どういうタイミングでどんな武器を使うべきか、を理解しておく必要があります。

逆に、どんなタイミングで、どんな武器を使うかということさえわかっていれば、実際には自分が武器を使うことができなくてもよいこともあります。自分にない武器は、資金さえあれば購入したり、仲間を集めることで解決できるたりします。むしろ、そういった一流の武器使いたちを集めて、統率する力があるほうが、よっぽど大きな戦いにも挑んでいけるわけです。

これはビジネスで置き換えれば、プログラミングができなくても、プログラマーをマネジメントできればよいということですし、税務の計算ができなくても税理士の役割を理解して一緒に仕事ができればよい、ということです。

でも、そのためには、やはりある程度そのスキルを理解するだけの「経験」とビジネス全体の構造を理解する「俯瞰力」が必要になります。俯瞰力、というのは、ビジネス全体のフロー客観的に把握して、自分がどういう役割を担っていて、その役割がビジネス全体にどのように影響しているのか、ということを構造的に理解する力です。この俯瞰力を身に着けるには、ある程度一つのスキルが確立したら、そのスキルをベースとした、周辺の他の仕事をすることがとても大切になっていきます。

例えば、ウェブデザインの仕事をしていたのであれば、そのサイトのウェブマーケティングの仕事をしてみたり、そのサイトに乗せる商品の商品開発の仕事に携わってみる、というような働き方です。

特に、会社員で働いているメリットは、キャリアを”横にスライドしていける”という部分だと思います。一つの事業、一つのメディアの中で、リスクなく、同じ領域の中の違う仕事をしていくことができます。そうした仕事の仕方は、企業に属していないとなかなかできないことです。また、一つのビジネスを一気通貫して携わることで、ビジネスの仕組みや構造をまさに俯瞰して見る目が養えると思っています。

⒋ 本当に不安なことはスキルがないこと、ではない

 「スキルがなく、今後社会で生きていけるか不安」という悩みは、スキルを身に着ける以外に解決できる方法はないかなぁと思います。でも焦る必要もありません。目の前のことをコツコツやっていけば、スキルは自然と身につくことなので、今から着実に積み重ねていけばよいと思います。

でも、それでもやっぱり不安が拭い去れないのだとすれば、それはスキルがないことが不安なのではなく、今のスキルを身に着けることに意味があるのかが不明確だったり、そもそも将来自分のやりたいことにこのスキルを身に着けることに価値があるのかが不透明だ、ということが本質的な不安だと思うんです。ですから、まずはこのスキルが、どんなプロフェッショナルにつながっているのか、をしっかり描いた上で、自分の市場価値を定期的に確認していくことで、その不安を少しずつ解消していってほしいなぁと思います。


▷青木想さんのレッスン情報

そんな青木想さんが登壇される、マネーデザインのレッスンが開催されます。定期的に開催しているので、興味のある方はぜひご参加ください。

レッスン名:「自分らしく生きるためのマネーデザイン 〜あなたの5年後、10年後を変える投資術〜

開催日時:2018年8月19日(日)13:00〜15:00

開催場所:SHElikes 表参道新オフィス(※表参道駅A4出口 徒歩5分)

お申し込みはこちら:http://she-inc.jp/likes/courses/93/lessons/255?utm_campaign=18081913&utm_medium=shesns&utm_source=sheshares

自分らしく生きるためのマネーデザイン 〜あなたの5年後、10年後を変える投資術〜 (vol.2/3) | SHElikes(シーライクス)21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブ

ビットコインやフィンテックなど、ここ数年金融系の話題が尽きませんが、まだまだ身近ではない金融商品。 リスクがありそうで怖い、騙されそう、儲かるの?…など不安は尽きません。 <br> でも本来、投資とは、これから手にしたい価値や利益のために、今お金を使うこと。 正しく理解すれば、自分の夢の実現や、理想のライフプランを叶えるための手段の一つになります。 <br> 投資とは何なのか?今回はお金の考え方から、最後は自分で決めて投資を初めるところまで、3回シリーズで徹底的にコミットします! <br> 第2回は、「理想のライフプランを実現するためのマネーデザインを作る」です。 理想のライフプランを実現するために、どのくらいお金が必要で、それをいつから、いくらから準備したらよいのか、いよいよ自分でフィナンシャルプランを作ります! <br> 【本講座限定特典】 ・SHE Likes限定 オリジナルのマネーデザインシート プレゼント! <br> 5年後、10年後を数字でちゃんと描いていくことで、漠然とした不安や、無駄なお金を減らしていきませんか? <br> ■全3回のお金の講座シリーズ 第1回 お金について基礎的なことを正しく知る ・なぜ今、金融が大切なのか ・お金に対する価値観を変える ・私たちが直面する将来を知る ・怖いのはリスクではなく、知らないということそのもの <br> ★今回はここ! 第2回 フィナンシャルプランを作ってみる ・理想的な将来はいくら必要か? ・今からいくら積み立てられるのか ・運用したらどの程度縮まるのか? <br> 第3回 目的に合わせた投資商品を選び、投資をスタートしてみる ・自分の目的は何か? ・投資商品の仕組み コミッションなど ・口座開設のハードル

SHElikes(シーライクス)

青木想(あおき・そう)

2007年3月 慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、同年4月に新卒で株式会社リクルート(現リクルートマーケティングパートナーズ)に入社。計数管理、事業戦略立案から法務、総務業務、サイト設計など、リクルートの企画職を全て経験。入社3年目と6年目に出産をし、キャリアの半分以上をワーキングマザーで過ごす。離婚を機に、自分のキャリアを見直し、2016年6月から外資系金融機関の営業職へ転職。初年度新人コンベンションで1387人中3位、女性営業マン1位を獲得。世界トップ1%の金融セールスマンだけが入会するMDRTに該当。天職と思える保険の仕事を通して、お金のことは全部相談できるという存在になりたいと想いと、リクルート時代の経営企画の経験を生かして、起業家支援をしたいという2つの想いから、2018年2月に株式会社Loveableを設立。

『あなたの愛すべき人生をいつまでもあなたらしく』をビジョンに、フィナンシャルアドバイザーとしてお客様の資産形成を支えながら、情熱と高い志をもつベンチャー起業を中心にの経営支援に携わる。

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