「自分に合った環境を選び、勢いよく飛び込むことが大切。」photo A.フォトグラファー・ 山下彩夏さんに聞く、自分らしいキャリアの築き方

もっとも自分に近い存在である、家族。その家族と一緒に撮った写真が意外とない!なんてこと、ありませんか?今回のインタビューさせていただいたのは、思い出に残る家族写真撮影の出張サービス「photo A.」を運営している山下彩夏(やました・あやか)さん。会社員から独立に至ったきっかけ、子育てをしながらも自分らしいキャリアを築くコツを伺いました。

21世紀を生きる女性のためのレッスンクラブSHElikesでのご登壇に先立ち、インタビューをお届けします。


サービス立ち上げのきっかけは、「家族写真がない」という原体験から

ー 現在、家族写真の出張サービス「photo A.」を運営している山下さん。立ち上げにいたるまで、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?

理系の大学を出たあと、一般企業のとある医療系人材コンサルの企業に勤めていました。実は大学在学中に今の主人と結婚することが決まっていて、社会人になって半年が経ったころ、結婚しちゃったんですね(笑)

さらに2年目でちょうど「仕事辞めようかな」と考えていたとき、妊娠していることが分かって。会社はまる2年で退職しました。

ー 新卒の会社に入ってからすぐ、山下さんのライフスタイルに大きな変化があったのですね。そこから、photo A.を立ち上げられたのはいつ頃だったのですか。

いま2歳の男の子と、もうすぐ1歳になる男の子がいるんですけど、上の子を出産してから1年経つくらいですかね。2016年に自分で仕事をしようかなと思い、photo A.を立ち上げました。 

ー 決断力がありますね!カメラはもともと得意だったのですか?

私の父がもともとカメラ好きで、父のコレクションの中からカメラを一台もらったのがはじまりですね。そこから趣味のスキューバダイビングで写真を撮ったり、ディズニーランドの撮りオタをやっていたりしていたので、写真はもともと好きでした。

でも、子どもが生まれて1歳になる頃にこれまで撮った写真を見返したとき、私と一緒に写った写真があまりないことに気づいて…。写っていたとしても、私がすっぴんでジャージとか、頭がボサボサだったりだとか(笑)

それこそSNSのアイコンに息子との写真を使いたくても、使える写真がなかったんですね。でもこれって、みんな思っているんじゃないかと思って。低価格で家族の撮影会をしたら、ママたちにとって嬉しいんじゃないかなと。そして実際にやってみたら、おかげさまで評判がよかったんです。

ー photo A.立ち上げには、山下さんご自身の原体験があったわけですね。

そうですね。お客さまから「親子の写真って意外となかったので、嬉しいです!」というような言葉をいただくと、「そう!私が狙っているのってそこ!」って。

photo A.をはじめた理由がきれいな家族写真や子どもとの2ショットがないというところだったので、そこに共感してもらえると嬉しいですね。家族写真を撮ったその日がちゃんと思い出に残ってくれれば、一番いいです。

組織に所属することへの苦手意識が、ひとつの原動力に。

ー 今、インタビューをしながら山下さんのパワフルな明るさを見て、すごく”山下さんらしく”毎日を生きられているのだなと伝わってきます。とはいえ、最初の立ち上げ段階で不安や迷いはなかったのでしょうか…?

不安はありましたね。本当に何を仕事にしようかずっと迷っていて。

ただ、会社にいたときから「雇われるの向いていないな〜」と思っていたこともあり、自分1人で何か仕事がしたいという気持ちは強かったです。

今思い返せば、会社に関わらず学生時代から集団に所属することに苦手意識がありましたね。

ー どんな時に集団が向いていないなと思われたんですか?

私は、基本的に自分の意見を通したい人なんですよね。もちろん組織の中では折れなくてはならない時もあるんですけど、言っていることが間違いないと思ったら、我が道を行きたい派なんです!(笑)

当たり前ですが、組織にいると誰かのミスを被らなきゃいけなかったりするじゃないですか。もちろん自分のミスであれば責任をとるし頑張れるんですけど、他の人のミスを被らなくちゃいけないとか理不尽なことで怒られたりとか、そういうのが本当に我慢ができなくて…。

ー 組織に所属していると、無理にでも自分を抑えなければならないシーンが多くありますもんね…。そこから、どうやって「カメラ」で起業することに行き着いたのでしょうか。


最初はハンドメイドも考えていたんですけれど、うまくいかなかった場合に材料費が無駄になってしまうじゃないですか。そこで「カメラだったらどうか」って考えて。手元にいいカメラがあって、写真だったら今後も撮り続けるし、パソコンを買ってもプライベートで使えるし…。というふうに、仕事を始めてもしダメだったとしても、痛手は少ないと思ったのが正直な理由です。

photo A.の構想がすぐに浮かんだわけではないのですが、さきほどの自分の原体験があって、勢いで始めてみたという感じですね。

「働くママ」を理解してもらうために、子どもと丁寧なミュニケーションを

ー 小さなお子さんを育てながら仕事をすることは大変なように思いますが、お子さんとの時間はどのように確保していますか?

私の母に子どもを預ける場合もありますが、実は家をまるまる開ける日は週1日もないんです。写真の依頼や写真スタジオへの勤務は主人が休みの土日に行っているので、基本土日はパパと一緒に過ごすことになりますが、私との時間がまったくないということはありません。

保育園には入れていないので、基本的に子どものスケジュール最優先で仕事しています。習い事や上の子のプレ幼稚園の行事、地域のイベントなど…。

習い事は振替ができれば振替して対応していますが、振替が難しければ仕事を諦めます。

ー お子さんが「ママがお仕事でいなくて寂しい」と感じないよう、工夫されているのですね。

ただ、子どもたちはやはり何か感じていることはあるみたいで…。長男は写真を撮られることをすごく嫌がるんですよね。カメラが仕事ということをどれほど理解しているのかは分からないのですが、「ママが写真をとる行為」そのものが嫌みたいで…。これがママのお仕事だということを、どう理解してもらうかは課題ですね。

ー とくに小さいお子さんだと、「ママと離れたくない!」という気持ちは強いかもしれませんね。お子さんとのコミュニケーションの取り方で何か気をつけていることはありますか?

ちゃんと「伝える」ことを意識しています。たとえば、仕事に行く時に「バイバイ」だけでなく、その理由を伝えてから行くようにしています。「ママはこれからお仕事で、何時頃帰ってくるね。それまでおばあちゃんと弟とちゃんとお留守番しててね。行ってきます。」ってちゃんと言うようにしています。そうすると、長男も素直に送り出してくれますね。

「勢い」と「人に会いにいく行動力」をもって、前進せよ!

ー ありがとうございます。それでは最後に、山下さんが考える「好きなことを仕事にする」うえで大切なことを教えてください!

もっとも大切なのは、勢い!私はこれまでずっと勢いで生きてきました。開業届けを出したのも、勢い。インターネットで調べてから、1ヶ月後くらいには開業届を出していましたね(笑)

「やりたい!」と思ったそのときが、やりどき。幸い、私の周りには「やめておきなさい」と止める人がいなかったんですよね。両親も主人も「やってみれば?」と背中を押してくれました。私の性格上、止めても無駄と知っていて言わなかっただけかもしれないですが(笑)

もうひとつ大切なのが、人脈を作るための行動力。私は会いにいきたい人には会いにいっちゃう。「この人に会いたい!」と思ったら、場違いかもと思ってもその人の開催するセミナーにいったり、撮影会に行ったり。人が集まるところで「実は、こういう仕事をしているんです!」と伝えることで、そこから仕事に繋がることもあるんです。

ーやりたいことを始めるための「勢い」、そして仕事に繋げていくための「行動力」の2つを持つということですね。明日から実践できそうです!山下さん、ありがとうございました!

▷編集後記

インタビュー中、山下さんの竹を割ったように真っ直ぐで、明るいキャラクターにぐいぐいと惹きつけられていきました。山下さんが撮った家族写真は、みなさん自然体で笑顔。その理由が今回のインタビューを通じて分かったような気がします。

そして、「勢いが大切」という山下さんの言葉の裏には、確かな自己理解が存在していました。自分がどんな人間なのか、どんな環境であれば自分らしくあれるのか。すこしだけ過去を振り返って考えてみることが、次への一歩に繋がるのかもしれません。

▷山下さんのレッスン情報

そんな山下さんがSHElikesのレッスンにご登壇されます!

SHElikesのサイトからご予約が可能ですので、ご興味ある方は是非サイトをご確認下さい。

レッスン名:「お子様連れもOK!初心者向け【一眼レフ・ミラーレス一眼】基本レッスン」

開催日時:2018年7月29日(日) 10:00〜12:00

開催場所:SHElikes 表参道教室(※表参道駅から徒歩5分の場所です)

photo A. 代表 山下彩夏

1990年4月 川崎市生まれの28歳、2児の母。理系大学を卒業後、一般企業に就職。 入社から半年、23歳で結婚。

「雇われること」に向かないと常々感じていたこともあり、出産を機に2年で退職。その後、元々好きだったカメラを仕事にしようと決意し、独学・教室に通うなどして知識を深め、2016年9月、photo A.を設立。

現在はフォトグラファーとして、 出張撮影・撮影会・カメラ講座講師などを行なっている。また、たまプラーザのファミリー向けフォトスタジオでも勤務中。2018年秋、自宅併設型フォトスタジオをオープン予定。

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